前からよく思うんですが、ニュースって暗いですよね。
一日中テレビのニュースを流してたら心がやられちゃうような気がしてます。
目次
なぜネガティブなニュースばかり目につくのか?
暗く悪い内容の情報ほど、精神状態に大きな影響を与えてしまいます。
しかも、私たち人間の脳はネガティブな物事のほうが意識が向くという特徴があります。
なぜ悪いことがいつまでも記憶に残るか?
あまり嬉しくないことですが、脳は、いいことよりも悪いことのほうが記憶に残り、いつまでも思い出してしまうようにできています。なぜなら、そのほうが危険回避に繋がり生存できるからです。危険なことを「危険」とみなせなかったら命の危機にさらされてしまいます。
例えば「A地方で殺傷事件があった」というニュースを見た時、危ないのでA地方に行くのを避けますよね。
そうすることで危険回避に繋がります。
危険なことが起きた場所は逆に安全
ただ、この場合「A地方は危険」と思うかもしれませんが、実際はむしろ安全なことのほうが多いです。
なぜなら「A地方で殺傷事件があった」場合、そしてその犯人が捕まっている場合、A地方は事件への意識から警備が強化され逆に治安が安定することのほうが多いからです。
無意識に「暗いニュースばかり」と思ってしまう理由
こういった脳の構造上、ポジティブなニュースとネガティブなニュースを5:5で見たとしても、ネガティブなニュースのほうが記憶に残ってしまいます。
なので、暗いニュースばかりだなと思っても実際に世界は終わりに向かっていってるわけではありません。そう思ってしまうだけで、嬉しい出来事もたくさん起きています。
無意識にそう感じてしまうのです。
暗いニュースを見てもろくなことはない
とは言っても暗いニュースを見たところでろくなことはありません。
神経学的には、暗いニュースや暴力的、悲惨なニュースを見るとその画像や音声、映像は「今自分が置かれてる状況ではない」と認識できるため直接的に脅威をもたらす出来事と捉えずにすむようです。
つまり「自分が危険だ」とまでは思いません。
ただ、内面としてはネガティブな刺激によって悲観的になってしまい、無意識にネガティブな感情に飲まれている状態になってしまいます。
暗く衝撃的なニュースでPTSDになる可能性も
以下は引用ですが、心理学者の見方では私たちが思っているよりずっと危険視してるようです。
ネガティブで暴力的な報道は深刻で長期的な心理的影響を与えるといい、それは単に悲観的になる、あるいは非難するといった感情をもたらすだけにとどまらない
また、メディアの暴力的表現や心理的影響を専門としている心理学者デイヴィ・グラハム博士によると、
メディアの暴力はストレスや不安、抑うつ症状を増大させ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こす要因にすらなる
暗いニュースって見てるのも嫌ですよね。でも困ったことに一旦見だすと最後まで見ないと気がすまない、なんてことにもなります。
長時間、衝撃的で暗いニュースを見ていたらそれが原因でストレスになりPTSDにすらなる可能性があると知ると、怖いものです。
「特に、ネガティブなニュースは個人的な不安に影響を及ぼします。ネガティブなニュースを見ると、自身の不安を、より脅威的で深刻に感じてしまう傾向があります。そして一度心配し始めると、不安をコントロールするのが難しいと感じ、平常時よりも大きなストレスを感じてしまうのです」
では、どうやってニュースを知ればいいか?
例えば、国内で騒がれている人権問題が話題だったとして、
先述したように脳の構造上、ネガティブな記憶ばかりになってしまうからです。
無意識にやってくる言葉や情報の影響力はかなりヤバい
どうしたら対策できるか?
また、良いニュースを発信しているメディアもあります。
いつも見るニュースのリストに混ぜるだけできっと嬉しい気持ちが増えると思います。