私は心配性で不安が強く、何か嫌なことが起きないか心配してしまうことが多いです。
先日「心配事の9割は起こらない」という本を読み、気持ちが楽になったので紹介します。
心配事のほとんどは妄想
この本は禅宗の住職でもある方が書いたもので、著者は職業柄、たくさんの人からの相談を受けるそうです。
不安や悩み、迷い、心配事など、大きく分けるとこのような内容で、それらの話をじっと聞くと、ほとんどが「妄想」「勘違い」「思い込み」「取り越し苦労」とのことです。
つまり、相談された方の心配事は実際に起きていないことで、まったく実態がないこと。
また第三者からみて起きるはずもなく思えることがほとんどだそうです。
当人にしてみたら、
「当事者じゃないからそんなことが言えるんだ」
「こっちの気も知らないで」
と思われるかもしれませんが、
客観的にみたら「思い込み」に心配し執着してしまっている状態で、
私も心配事を思いついてしまうと、そのことが頭いっぱいになって他のことが考えられなくなり、どんどんネガティブな思考に陥ってしまうことが多く、そんなときに客観視できたらなってよく思っていました。
心配事に飲み込まれている状態に気づくこと
一旦心配事にとらわれてしまうと心配事に飲み込まれそうになるので、
飲み込まれる前でも、飲み込まれているときでも、一瞬だけでも
「あっ、今自分は起きてない妄想を心配してるな」
「この心配事は起きないやつだな」
と客観視できると、心は楽になります。
「来週の出張で時間どおり行けるだろうか、大丈夫かな」
「雪が降って時間に遅れたらどうしよう」
「次の受験前にインフルエンザにならないだろうか」
などと実際に起きていないことなのに不安になってしまうことは多いと思います。
「ネガティブ思考はブレーキ、ポジティブ思考はアクセル」と言われるように、
「心配」は脳がブレーキをかけている状態です。
ブレーキだけでは先に進みません。でもアクセルだけでは止まることができずにぶつかってしまいます。ポジティブ思考もネガティブ思考も両方大切なのです。
どっちかが行き過ぎないように、極端にネガティブな思考になったら
「あっ、今自分はブレーキかけすぎているな」
またはポジティブ思考すぎたら、
「調子よく考えてるけど少しだけ気をつけて考えよう」
と気づくことが大切です。
一瞬だけでも自分の思考を客観視できると思考に囚われずに済むからです。
心配ごとの96%は起こらない
また、アメリカのミシガン大学の研究では「心配事の80%は起こらない」とされています。
心配ごとが起きるのは残りの20%なのですが、そのうちの8割は事前準備で回避できることで、どうしようもないことはわずか4%にすぎないとのことです。
つまり、「心配ごとの96%は起こらない」という研究結果でした。
どうしようもないこととは、
* 突然頭の上に隕石が落ちてきた
* 過去最大の寒波で日本中の電車が動かなくなった
* 突然家族全員の心臓が止まった
など、思いつくのも難しいくらいのことでしょうか。
もはや心配しても準備のしようがなく、どうしようもないことです。
なので、「これはたぶん起きないからいいか」と割り切ってしまいましょう。
どうしても割り切れないなら、「これは確率低いから後で考えよう」くらいで。
そのあとでは10年後くらいでいいと思います。
「先延ばし」でだらけちゃう心理を逆に使うと気持ち楽になりますよ。
そのあとでは10年後くらいでいいと思います。
「先延ばし」でだらけちゃう心理を逆に使うと気持ち楽になりますよ。
それから、個人的には心配事に囚われてしまったときは散歩すると楽になります。
もし今心配ごとがあっても大丈夫です。きっと、うまくいきます。
自分にとって何とかならないことは起きません。
自分にとって何とかならないことは起きません。
いま私たちが生きているのは「何とかなってきた」からです。
気持ち楽に暮らしていきましょう。
気持ち楽に暮らしていきましょう。