「夜眠れない」
「元気も出ない」
そんな状態が続いたらまいってしまいますね。いよいよ病気なんじゃ…と思い、心療内科や精神科がある病院に行くと、ほとんどのケースで抗うつ剤や睡眠薬が処方されると思います。
日本では今でもこういった薬の処方が多いと現状ですが、アメリカをはじめ精神医療が発達した国では薬を使うことは減りつつあります。
気分や体調の悪さを薬でカバーしようとすると、「薬なしでは生活できない」依存性が出てしまい、その結果長期にわたって服用すると副作用が出てきて、こんどはその副作用に悩まされることになります。そしていざ減らしたり断薬するときには重い離脱症状が出ることもあり、問題が多いからです。
私も過去、強い向精神薬を飲み続けて副作用と離脱症状に苦しんだことがあり、患者さんも薬を使わない自然なアプローチで治療を望むようになったのもあります。
なぜアメリカでは薬を処方しないか?
日本でうつ病の患者さんに多く処方されているアルプラゾラム(商品名 ソラナックスやコンスタン)は、アメリカではまず使われないそうです。
こられは依存性も高く、うつ病には効果ないとされているからです。
もし処方するとしたらSSRIなどが一般的で、もっとも薬を使わずカウンセリングや磁気治療、マインドフルネスを組み合わせた治療が主流です。
また、不眠症の患者さんにTMSという磁気治療を施したところ、ほとんどの患者さんに効果があったという例もあります。
なんでもかんでも薬を出しておく精神医療は、もはや過去のものとも言えます。
依存性が高い睡眠剤はもはや使われない
睡眠剤に関しても、日本ではハルシオンやレンドルミンといった従来の睡眠剤が今も多く処方されていますが、これらは副作用も強く薬物依存の危険が高いものです。
「睡眠薬がないと眠れない」ようになってしまってから、薬なしで生活できるようになるには大変な苦労がいります。
私も今でこそ薬まったくなしで眠れますが、一時期は睡眠剤が処方され、それがないと眠れない時もありました。
治療をしてるはずなのに問題が増えてたら意味がないですので、処方するにしても依存性のない、例えばメラトニン受容体に作用するラメルテオンやオレキシン受容体に作用するスボレキサントなど、睡眠のメカニズムに即したものが使われているようです。
アメリカをはじめ精神医療の発達した国では抗うつ剤どころか睡眠剤ですら極力なくすという考えなんですね。
マインドフルネスが広く受け入れられてる背景には、「薬」という心理的な抵抗が広がってるのも関係してるといえます。
布団で「寝ながら瞑想」してそのまま眠る方法
私は今も「寝ながら瞑想」を毎日やっていますが、これがよく眠れます。もはや布団に入ったら、のび太くん並です。
もちろん考え事してたり嫌なことがあって、日によって寝付きが悪いこともありますが、そのくらいは当たり前のこと程度で、基本的に毎日ぐっすりです。
私も薬なしで生活しつつあり、瞑想や呼吸法ってすごいなって思うきっかけの一つになった瞑想法でもあります。
参考: