私は小さい頃から気分の波が激しく、躁とうつがハッキリしていました。

うつ状態になってから心療内科にかかり、双極性障害と診断され薬を飲むようになり、双極性障害のひどい感情の波は抑えられていましたが、今度は薬の副作用に悩むようになりました。

そこから「本当は自分に薬は必要ないんじゃないか」と思い始め実際に減薬、断薬しはじめた経緯の話です。

 

 

 

私が双極性障害(躁うつ病)と具体的に診断されたのは今から8年くらい前でした。

 

約3ヶ月かけて脳波や血液を調べたり、何やら何時間もかかるマークシートのテストや筆記や絵を書いたりして結果として双極性障害と判断されました。

また、アスペルガー症候群もあるってことで発達障害とも診断されました。これは自分でもなんとなくわかってましたが今回はアスペとは別の話です。

 

 

以前から気分の波が激しくて、はたから見ると明らかに躁状態とうつ状態がわかる極端な感情があったようです。

といっても治った今でもありますが、当時は「病的」でした。

 

気分が上がって「あんなことやってみよう」と常識から外れたようなことや普通ではありえないこと、突拍子もない事をして、やらかして後悔。

その反動で勝手に落ち込んで一気にうつ状態になって、

 

 

 

自分をとにかく責めて、

一人で家に閉じこもって自暴自棄な感情でいっぱいになって布団で寝たきりのまま何日も何も食べずに過ごし、

死にたい感情でいっぱいで、時には行動に移しかけたこともありました。

 

 

気分の波は長いときと短いときがありましたが、1ヶ月～6ヶ月周期くらいでした。

一時期はラピッドサイクラー (急速交替型)と呼ばれるような2週間周期くらいになっていたこともあります。

 

 

単純なもので

「急に元気になって何かやらかす」→「寝込む」

の繰り返しです。

元気といっても本人が元気になった気でいるだけで異常なテンションです。

 

ネットなどで双極性障害について調べれば調べるほど、

 

 

とか

 

 

といった絶望感を煽り自己嫌悪になる情報ばかりで

「自分は一生このままだしさっさと潔く死にたい」と思いながら、生きてるのに死に向かっている状態でした。

 

どうやったら楽に死ねるか、そんなことばかり考えていました。

「今年の終わりに死のう」と決意すると、負の力といいますか、それまでの期間はなんでもできるような気になり生活していました。

 

 

双極性障害が完治した今は特に思いますが、精神病についてネットで調べると嫌な情報ばかり目立ちます。

どうか、自分に優しくしてあげてください。

自分を否定してしまったら病状も加速してしまいます。

 

 

双極性障害は「治すんじゃなく病気とうまく付き合っていく」ということをよく言われるし自分でも認めつつあり、

気分安定薬で双極性障害の特効薬とも言われるリーマス(炭酸リチウム)を飲み続け、躁状態では上がりすぎないように感情を抑え、うつ状態は気持ちが下がりすぎないようにフラットにする。

 

 

リーマスは確かに感情がフラットになるんですが、普通の人が感情値0だとしたら、-20くらいをキープするような感じがして、一応生きてるものの影がかかったような毎日曇り空の中にいるような気分で生活するのに意味はあるのか納得がいかず過ごしていました。

 

リーマス服用中は楽しいことは楽しくなく、悲しいことは悲しいもののある意味無感情で、自分はなぜ生きてるんだろうと毎日思っていました。

 

ずっと雲がかかった闇の中にいるような生活。

もちろんリーマスの効能で極端に気持ちが落ちるのが抑えられてるのは実感していました。

 

 

リーマスを飲まれている方はよくご存知かと思いますが、副作用の手の震え(振戦)は長期間服用すればするほどひどく、

私はコップで水が飲めないほど手が震えていました。

 

 

コンビニに買い物に行きレジでおつりを貰う手が震えすぎて受け取れない。

お金を落としてしまう自分が恥ずかしくて情けなくて、そのうち外に出るのが嫌になってしまいました。

 

もともとインドアな性格もありますが、外に出ない言い訳を自分の中で作ってしまった原因でもあります。

ただ、手の震えから生じる恥ずかしさ、人並みに動かない手によって自信を失うことで思考もいい方向には向きにくい状態でした。

 

 

手が震えるのでスマホはうまく押せません。

パソコンのキーボードを打つ指も震えますがなんとか打てていました。ただマウスを持つ手が震えすぎてマウスクリックの的を外すことが多く

パソコンを操作するのも困難な状態になりつつあり、自室に引きこもってネットをするのも手の震えは止まらないので不安は日に日に強くなっていました。

 

もっとも生活といえるほど人間的な生活ではなく昼夜逆転、食事は不定期でした。

 

 

手の震えを治したい、人並みの身体になりたい、と強く思っていました。

 

リーマスは血液検査を定期的に受ける必要があり、やめるのにも医者に言ってからになりましたが、

私の主治医の先生は快く断薬を応援してくれました。

 

ただ、精神的に状態が悪いときにも「リーマスやめたい」と言ったことがあり、そのときは状態を判断してくれて

「もう少し落ち着いたら考えよう」と言ってくれもしました。こういった判断をしてくれるのも励みになっていました。

 

 

リーマスの副作用は比較的おだやかで、手の震えさえどうにかなればよい薬とも思います。

ただ私には手の震えは過酷なものでした。手が震えるすぎて自分に自信が持てず、どんどん消極的になってしまっていたからです。

 

リーマスを飲んでいて副作用も少なく落ち着いて生活できている人もいると思います。

その場合、体に合っているし続けてもいいと思います。

でも副作用が悪影響になり、

となってしまい、

効能より副作用のほうが強くなってしまうなら、薬をやめるときか、毎日の行動を変えてみるなど変化するときなんだと思います。

 

ここからリーマスを断薬したんですが、その間にリスパダールを飲み始め

その副作用に苦しんだりもしたので、別の記事で書こうと思います。

→ リスパダール断薬に成功した話とその方法

 

結果から言うと、リーマスの断薬に成功し、双極性障害そのものが完治しています。