この記事は前の投稿の続きです。
も合わせてご覧ください。本記事は Part 3 になります。
目次
15年飲んできた薬の副作用に悩んだ
精神科や心療内科で処方される薬は副作用が強く出ることが多くあります。私も15年という長い期間飲み続けた向精神薬の副作用が出てしまい、回復するまでに時間がかかりました。
もし不要な薬をやめたいなら
もしあなたが不要な薬をやめたいとしたら、
「前はこんな症状なかった気がする」
「もしかしたら副作用が出てしまっているかもしれない」
と、まず疑問に持つことがやめるきっかけになると思います。
薬も「今までずっとこうしてきたから大丈夫」と思うより
「合わなくなってきたら変えてみよう」
とか、
「いっそ減らしてみよう」
と今の自分の体や精神状態に最も合っている選択をすることが大切です。
こちらも参考ください 【あの人のせい国のせい】苦しい時自分を助けられるのは自分自身
10年前に飲み始めたとしても10年後の今の自分は違うところが出てきます。
薬を飲むにしても種類や量、飲み方を今の自分合わせて変えていくことが大切です。
ただ、もちろん本当に必要な薬はやめてはいけないし、長年飲んでいた薬を急にやめるのはリスクも大きくなります。
※くれぐれも本人の意思だけでやめようと決定するのはおやめください。私も医者の指示の元で断薬しています。
すべての薬をやめて3年以上経った
副作用や離脱症状がでてしまうといっても、薬の効能は非常に大きいです。
私はほぼすべての薬を断薬し3年以上経ち、副作用も離脱症状も治りましたが、
「状態が悪い時にもし当時の薬を飲んでいなかったらどうだったろう」
と考えると、やっぱりそのときは薬に助けられていたんだと思っています。飲んでいてよかったしやめたのもよかったんです。
例えばうつ状態になってしまったら、一日中気分が沈んでしまいます。
症状がひどいと「気分が晴れる」ってどんなことか思い出せなくなってしまいます。
抗うつ剤などを飲むことでほんのすこしの間でも「清々しい気持ち」を脳や体が思い出し、「あぁこんな気分で生活したい」と良い方向に向かうことが大事と思います。
正常な状態を思い出すために
例えば、肩こりがひどい人はもう年中肩が凝ってるため
「肩こりのない状態ってどんなだっけ」
と、もはや正常な状態がわからず、思い出せないなんてこともあります。
私も前に肩こりで整形外科にかかった時に、
「注射や湿布で、まずは肩こりのない正常な状態を思い出す」
ことも回復には重要と聞きました。
なるほどと思って、この話はメンタル面の薬も同じことが言えるなと思いました。まずは薬を飲んででも正常な精神状態を思い出し、少しずつでも回復していくためには必要なこととも思います。
「今までこうしてきたからこれからもこれでいい 」は違う
私が飲んでいた薬の中でもいくつかの薬は強い副作用がでてしまってました。身体に生じてる嫌な症状がそれらの副作用と頭のなかでわかっていても、
「薬を飲み続けていないと不安」
な状態になっていたのです。
例えば前回詳しく書いていますが、気分安定剤の副作用で手の震えがひどく出てしまいました。
こちらもご覧ください 【副作用】心療内科の薬を飲まないと不安な状態から回復した体験談2
そのときですら、
「この手の震えは副作用じゃなく、引きこもりすぎて外に出て人と接しなすぎが原因なのかも」
と「薬を飲まない」という行為が不安すぎて認めたくないあまり、自分の考えすら誤魔化してしまっていたのです。
今までこうしてきたからこれからもこれでいいと、変化することが怖かったんです。
「今まで飲んできた薬をやめる」という勇気がなかなかでませんでした。やめるのが不安で怖いのです。
長期間飲んできた薬を急にやめるのは危険
ただ、ふとした瞬間に薬を飲んでいる自分が嫌になり、急な断薬をすることがありました。
自分の身体で起こっている嫌な症状が「薬の副作用じゃないか」と疑って止まないとき、薬を飲みたくなくなり急に次の日からおよそ全ての薬を飲まなくなったこともあります。
その時は何日かしないうちに離脱症状がでてしまい、猛烈な不安や恐怖感でいっぱいになり、布団で唸るだけでまともに歩けないほどの症状に襲われました。この頃の症状は今思い出しても怖いものです。
急な断薬は非常にリスクがあります。可能な限り少しずつ減らすと離脱症状も抑えられます。
とは言ってもここまでの症状がでるものは稀だと思います。私の場合、強い薬を飲んでいた影響が大きいかったと思います。
薬なしで生活したい
少なくとも自分が生まれてから初めて心療内科に通い出し、処方箋を出されて飲み始めるまでの期間は薬で生活ができていたはずです。これは誰でも同じです。
ただその当時、自分がどうやって生活していたかどんな思考だったかあまり思い出せません。
「薬を飲まずに生活するってどんな感じなんだろう。」
と思うと憧れや不安が合わさったような感情になっていました。
これが、実際に薬をやめられた方法
それでも薬を飲まない状態を経験しないことには何も始まらないし、薬を飲み続けて副作用に苦しんでる状態から変わりたいし、どうやったら最小限の副作用と離脱症状に抑えられるか調べた結果、
「5%ずつ3週間おきに減らす」
という方法にたどり着き、実際に断薬に成功できました。
副作用や離脱症状の軽い薬はそんな慎重じゃなくても大丈夫ですが、この方法で私は一番ひどかったリスパダールという向精神薬をすっかりやめることができました。
また、アモキサンという抗うつ剤やリーマスという双極性障害の薬の断薬にも成功しています。その後の離脱症状はだんだん良くなり、3年ほど経った今はほとんど症状はありません。
「薬も過ぎれば毒となる」
と言いますが、薬とうまく付き合っていくのが大切だとよく思います。
こちらも合わせてご覧ください: 10年飲んでたアモキサンの断薬に成功した方法と2年後の状態
※急に薬をやめるのは危険です。私も医師の判断のもと行っています。まずは医師にご相談ください