【7年引きこもり】どうやって私は双極性障害うつ病から回復したか?

私は以前、異常なほど元気がなくなり「いよいよ病気かも」と思って心療内科にかかると最初はうつ病と診断され、そのまま通院するうちに「双極性障害」と診断されました。

薬を飲み続けると重い副作用がでてくる

通院し始めて処方された薬を飲むようになってから、その間、約15年にもなります。驚くほど長いですよね…。

こんな長期間、毎日せっせと抗うつ剤や向精神薬を飲んでいると副作用がでてきてしまいます。私が当時飲んでいた薬に限らずほとんどの薬は副作用が出てきてしまいます。

また、長期間の服用になるとやめるときに離脱症状もでてしまいます。私もその頃重い離脱症状がでてしまいました。ただ、長い期間がたち、今は症状も落ち着きほぼ薬なしで生活できています

治すための薬のはずなのに、かえって苦しんでしまってはなんの意味もありません

メンタルの悪化で病院に行くと薬が処方されることが多いですが、どうやって断薬するか、どうやって副作用や離脱症状を治していくか、今回は私の体験談が多めで興味ないかもしれませんが…、同じような状況で読まれてたら、少しでも励みになれば幸いと思い書いていこうと思います。

双極性障害はどんな症状か?

私は通院しつつ約3ヶ月かけて脳波やテストした結果、双極性障害と診断されました。双極性障害は元気のないうつ状態とその逆の元気すぎる躁状態が激しく繰り返す病気です。

躁状態は一見活力に溢れてるように見えますが、エネルギーがありすぎて失敗が耐えません。また「あれもやろう、これもやろう」と次々と考えてが出過ぎてしまってかえって何もできなくなってしまうことも多くあります。

そうなると何かの拍子で失敗し、その反動で「私はいったい何してたんだろう、またやらかしちゃった」となりガクンと落ち込みます。



ガックリ落ち込んだまま7年も引きこもり

私の場合、仕事と人間関係の失敗からひどく落ち込んで、そのままうつ病になってしまい、約7年ものあいだ家からでることなく完全な引きこもり状態でした。

落ち込んで部屋の中で過ごし3日たち1ヶ月たってくると「部屋の中で過ごす」のがいつもの生活になってしまい、そのまま1年、2年と経つ頃には外に出るのが怖い状態になっていました。

普通に外に出て社会生活を送ってる人から見たらあまり理解できないかもしれませんが、家族から「いつもと違うこと」をして驚かれるのは非常に嫌なものです。その頃の私は「部屋から出る」ことは「いつもと違うことをする」ことで、「うわっ、外に出た!」と周りから驚かれるのが怖かったのです。

そのためますます外に出る機会がなくなってしまってました。

外が怖い感覚は、久しぶりに運転するのが怖いのと似てる

この状態が2年も3年も過ぎると、もう外にでる方法がわからなくなります。

車の免許をとったものの10年も20年も乗ってなかったら運転が怖いのと同じです。もしくは自転車やバイクが久しぶりで怖いのと同じ、または学校や仕事、バイトをしばらく休んでいて久しぶり行くのが怖い、そんな感覚で「外」が怖くなってしまってました。

もしかしたらその時に一人暮らししてたら、周りからの目がないため気分的には何のためらいもなしに外に出たかもしれません。ただう運動もしてないし身体的に元気がないため一人で食料や水を買って暮らせる状態ではなく、部屋で寝ているのが精一杯です。今思い返すと無事生きてるだけでもよかったのかな、と思えます。

7年以上飲み続けた薬の離脱症状は重い

その間も1~2ヶ月に一回の心療内科はなんとか行っていました。恥ずかしい話ですが、これが唯一の外界との接触です。

そして出された薬を「元気になれる」ような気がしてせっせと飲んでいました。もはや飲まないと怖くなってしまうような気もして、その後のことは考えられなかったのです。

私は、その頃にさらにメンタルが悪化したこともありリスパダールという強い薬も飲んでいました。この薬の副作用は重く、パーキンソン症候群という体が自分の意思で動かせなく症状も発症してしまいました。

この離脱症状で身体の自由がきかず、コーヒーカップや茶碗、箸がもてないどころか歩くのも困難になっていました。

今思い出しても当時の症状はひどかったですが、長い期間かけて薬をやめたことで今はこのパーキンソン症候群も回復しています

離脱症状を最小限にして薬をやめるには?

長く飲み続けた薬を急にやめると高確率で重い離脱症状がでてしまいます。そうなると精神的にも身体的にも苦しいし、生活すらできなくなるかもしれません。

できるかぎり離脱症状を最小限に抑える方法として、私の場合は錠剤を割ってミリグラム単位で量れる精密はかりをスケジュールにそって使い減らしました

どうやって回復していったか?

薬を飲まないってことは、「毎日薬を飲む」という今まで続けてきた習慣を「やめる」行為です。

薬の中には非常に強力な作用があるものが多いです。
3ヶ月、半年、3年…5年間、そして10年以上飲み続けた薬をやめる。

その行為は単に小さな錠剤を飲まないってだけかもしれませんが、心身的に依存してしまってる場合は負荷が大きくなります

薬を飲むとその成分が身体に勝手に入ってきます。本来は自分の身体が生成するものなのに、外部から入ってくるとなると、身体は「もう作らなくていいのかな」と勘違いすることがあるといいます。

例えば抗うつ剤を摂取してることで体内でセロトニンが作られにくくなってしまう、という話も聞くことがあります。

長く特定の薬を飲み続けると、身体はその成分は自分で作る必要がないと認識し、必要な成分が体内で作られなくなり神経物質不足につながることもあると言われます。

この状態から、再度その成分を身体が作るようにするには慣れも含めてリハビリという期間が必要になってきます。

私はその頃飲んでいた薬をどうしても止めたいと強く思い、止める過程で薬を減らしながら、いろんな生活習慣を変えていきました。

単純に言うと悪習慣を良い習慣に変えていきました