【集中力】なんと30分ほどの昼寝で脳の機能が34%も向上する!

私たち現代人はスマホにネットを常に使っているのもあり、朝も夜もやることがたくさんあります。

「早く寝ると健康にいい」とよく言われますが、夜遅くまで起きていたらその分早起きするのは難しいし、夜遅かったらそのぶん睡眠時間が減ってしまいます

私は夜になると気持ちが落ち着いてきて集中力が上がってくることが多いので、つい夜中にパソコンや作業をしてしまい寝るのが遅くなってしまいます。

早起きしたいのですが、寝るのが遅いとどうしても早くは起きれないし、もし起きても睡眠時間が足りてないので日中眠くなってしまいます

じつはランチを食べても抜いても脳は午後2時ごろ眠くなる

お昼をいっぱい食べるとその後に眠くなってしまいます。血糖値が急上昇し、その後に急下降するとそのぶんだるく眠くなってしまうのは知られていますが、じつはお昼を食べても食べなくても人の脳は午後2時ごろから眠くなってしまうのです。

これは「アフタヌーンディップ」とも呼ばれている生理現象で、たとえランチを抜いたとしても眠気に襲われてしまうので仕方のないこととも言えます。

一瞬だけ寝てしまうマイクロスリープ

極限まで眠くなったときに、急に「カクン」と一瞬だけ意識がとんで寝てしまうことってあるんじゃないでしょうか?

これは「マイクロスリープ」や「瞬間睡眠」と呼ばれている現象で、じつは人の脳にとって非常に重要なことだと近年わかってきています。

そもそもどういうときに人は眠くなるかというと、脳の大脳皮質という神経細胞の層の働きが落ちてくると「眠い」という状態になります

大脳皮質は知覚や言語、記憶、思考、推理など人にとって重要な高次機能を司っている部分です。これらの機能が落ちてきたら活動したところで能力が出せないので、回復するためにも睡眠が必要になります。

とはいえ長時間寝てしまうわけにもいきません。さきほどの一瞬だけカクンと寝てしまう現象は、大脳皮質のリフレッシュさせて再び活動するために瞬間的に眠らせて脳を休めようとする身体の機能でもあります。

このマイクロスリープは、活動しっぱなしで疲れてしまっている脳を一瞬でもクールダウンし、セロトニンやドーパミンの分泌量を正常に戻そうとしてくれている身体の機能でもあります。

26分の昼寝で能力が34%向上する

NASA(米航空宇宙局)の研究でも昼寝の効果が明らかになっています。

マーク・ローズカインド氏によると、パイロットたちにコックピットで平均26分の昼寝をとってもらったところ、仕事の効率が34%上がり、注意力は54%も上がったといいます。さらにその効果は3~4時間は続いたそうです。

「昼寝はだらしない」は時代錯誤な考え

昔は、例えば勉強中に一瞬でも寝てしまったら「情けない」「だらしない」などと叱られたかもしれませんが、約30分の昼寝や、一瞬だけでもマイクロスリープをとることで再び集中力が戻りやるべきことができるようになるので、積極的に昼寝をしたほうがいいのです。

また会社によっては今でも「昼寝禁止」と言われるところもあるかもしれませんが、それは逆に効率を落としてしいまい、せっかく昼寝で疲れた脳のパフォーマンスが復活できるのに非常にもったいないことです。

また、こうした研究結果を受けて今では厚生労働省も以下のように昼寝を推奨しています。

人体の睡眠のリズムとして、午後2時くらいに眠気が生じることが明らかになっています。特に、睡眠不足の際には顕著になりますが、長い昼寝や夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響を及ぼすことが多いため、午後3時前の20~30分の短い昼寝でリフレッシュし、うまく午後の眠気をやりすごすことが推奨されます

― 健康づくりのための睡眠指針検討会報告書 – 厚生労働省

もし、職場や上司から「昼寝するな!」なんて言わるものなら、もしかしたらその職場の環境は自分にとっていい未来になるか、少し疑ってみたほうがいいかもしれません。

今、日本人の平均睡眠時間は6時間未満が急増していて、平成27年には約40%にもなったという調査結果があります。

以前にも紹介しましたが、睡眠時間が6時間以下になると心臓発作や脳卒中などの病気の危険が一気に高くなってしまいます。その分少しでも昼寝をして脳を休めてあげるのも重要です。

まとめ

現代人は多忙なためあまり睡眠時間が確保できないこともあります。

夜に睡眠時間が確保できなくても、昼間に昼寝をしたり一瞬だけでもマイクロスリープをとることで、その後の仕事や勉強のパフォーマンスが向上するだけでなく病気のリスクも防止できます。

私も最近、お昼を食べてから近所の公園まで車で行き少し散歩してから、車内で20分ほどの昼寝をしています。

はたから見たらただ怠けてるように見えるかもしれませんが…(笑)、そうすると、そのあと夕食ごろまでの集中力が維持できるのが自分でも気づけるほど違うので、集中力を上げるために意図的に昼寝をしています。

20~30分の昼寝をとるの、おすすめです。

 

参考: