私たちは十人十色、いつも笑顔でアクティブな人やマイペースな人、のんびりとした人、物静かな人、悲観的な人…。みんな個性があります。
「ちょっとしたことで一気に落ち込んでしまう」
こういう人も多くいると思います。私もそうで、大したことじゃないのに一気に落ち込んでそのままうつ状態になりやすいので、日頃から何に気をつけていれば少しはマシに暮らせるか調べていました。
元気な人と接していて
「なんでこんな元気にいられるんだろ?」
とか、逆に自分が鬱っぽくて
「どうやったら、あの人みたいに元気になれるかなぁ」
と、なんとなく思うことはあっても
なぜそうなのかというと、「よく食べてよく寝る」と言われるように睡眠時間や食事に着目しがちだと思います。
もちろん食事や睡眠も要因になり得ますし、遺伝的な性格もあります。
日々の生活や習慣でうつ病になるかならないか、うつ病から回復するかしないかも変化がでますが、他にうつっぽくなる原因はあるのでしょうか?
目次
うつになりやすい人が使う言葉は特徴がある
最近知ったことの一つは、うつ病の人、またはうつ病になりやすい人の特徴として
「使う言葉」に違いがある。とのことです。
イギリスのレディング大学の心理学者モハメド・ムサウィ氏は、
「うつ病の人が使う言葉に3つの特徴がある」と研究されています。
これまでもうつ病の人の特徴はたくさん研究されてきました。
うつ病の人が書いた文章と、そうでない人の文章を言語分析や形態素解析によって
単語に分離し、特徴を上げていく手法、今までは人が手で行っていましたが
今はコンピューターで膨大な資料から解析できます。
うつ病を患った詩人の作品やネット上のエッセイやブログから解析し
どんな特徴があったか大量のデータから抽出された研究結果がありました。
否定的な言葉をよく使う
うつ病の人が書いた文章の特徴として、否定的な感情を使う傾向があります。
それも過度に使いすぎている、という結果が得られました。
- 「寂しい」
- 「つらい」
- 「悲惨」
- 「孤独」
- 「不安」
など、否定的な感情語、代名詞、確信された言葉をよく使います。
また不安、抑うつ、自殺念慮な言葉を多様する特徴が見つかったそうです。
「私」「俺」「自分」など一人称ばかり使う
うつ病になりやすい人は
- 「私が~」「私は~」
- 「俺が~」「俺は~」
- 「自分は~」
など、「私」や「自分」といった一人称 (I, me, myself) をよく使います。
反対に、「彼」や「彼ら」など二人称や三人称 (she, he, they) はほとんど使わない傾向にありました。
意識が自分に向かいすぎて他者とのコミュニケーションが閉ざされていて、
感情が自分だけで孤立しているためと見られています。
絶対的な言葉をよく使う
絶対的な言葉というのは、
- 「完全に」
- 「絶対に」
- 「本当に」
- 「間違いなく」
など、極端な感情を表現する傾向がありました。
物事を白か黒かではっきりさせたい気持ちや、0か1か、極端な思考の現れと考えられています。
「これは絶対~だ」
「間違いなく~です」
など、無意識に多用する人って多いんじゃないでしょうか。
→ 合わせてご覧ください: 【うつ病傾向を治す】ネガティブ→ポジティブ思考に変える方法1
これらの言葉づかいを治していくと、うつ病予防になるかも?
これらの言葉、私はほぼ全部当てはまっちゃってたのでちょっとショックでした。
昔から物事がはっきりしてないと落ち着かないんです。
でもこの結果を知って、「私たち」とか「俺ら」という言い回しや
「絶対~」とか、極端な言い方は気をつけるようになりました。
たぶん、「気をつける」という考え過ぎな見方より「べつになんでもいい」くらいで思えたらいいんだろうけど、この根っこの性格はどうにも変わるの時間かかりそうです…(笑
普段の言葉が柔らかくなっていくと思考も変化していく、
私たちのような、うつ傾向な思考をほぐして楽に生きていきましょう(私たちって使ってみました)。
→ うつ病予防にはこちらもおすすめ: 15分の散歩で認知症のリスク0、うつ病メタボも予防になる
余談ですが、最近は「うつ病=悪いもの」とまで思わなくなりました。もちろん避けたいんですが、
「絶対うつ病にはなってはいけない!」とまで思わなくてもいいような気がします。
なぜなら、自殺を引き起こすうつ病の遺伝子があったとしたらそういう遺伝子は減ってくるはずなのに、むしろ増えている現代では「うつ病」は生存や反映に有利に働いているとダーウィン医学的解釈ができるからです。
→ うつ病を受け入れる理由の1つ、人間の進化の結果だから
参考: