音楽と心の関係、なさそうでも実はけっこうあったります。
ジャズやクラシックなど音楽を聴くと、うつや不安に効果があると研究されています。
音楽療法でうつ病のリスクが減るとも言われています。
カフェや喫茶店、レストランに行くとジャズやクラシックなどおしゃれな音楽が流れています。
音楽好きな人は普段からイヤホンなどで好きな音楽を聴いてると思います。
私も音楽が大好きで、毎日何かしらの曲を再生しています。
そこらじゅう音楽が流れているので、意識的に「音楽を聴いた時の効果」を実感してる人は少ないんじゃないでしょうか?
クラシックなどの音楽は、弦楽器やピアノの音によって「聞き取りやすく心地いい」とされます。
音楽が私たちの耳を通して神経系にどう影響するのか紹介します。
目次
なぜ現代人がうつ病や不安症になりやすいか?
そもそもなぜ私たち現代人がうつ病や不安症になりやすいかというと、忙しすぎるのが原因の一つです。
毎日仕事や勉強、スマホやメールの通知、SNSのメッセージが絶え間なく届き、どこに行ってもテレビやネットからニュースが流れてきて情報過多にあります。
そうはいってもテレビやラジオ、ネットニュースやSNSのタイムラインで流れていくる情報、
「べつにただ聞き流してるだけだから」
多くの人はこんな風に思っているんじゃないでしょうか?
もしくは意識してないかもしれません。
無意識に感情が動かされてるのに気づかない
このように意識の外だったり、「自分はそんなこと気にしてない」と思っていても脳はしっかり処理しようとします。
すると神経が過敏になり、緊張状態になりストレスを発生させてしまいます。
情報には発信者の感情も含まれていて、暗いものや危機感のあるもの、明るいものや楽しいものがごっちゃになっていてそれぞれ潜在意識に影響してしまうからです。
自律神経系に影響する
具体的には自律神経系の交感神経がどんどん優位になってしまいます。
交感神経は緊張状態で戦闘モードになるような神経で、
副交感神経は逆にリラックスし、寝る時やごろごろしてるときに優位になる神経です。
交感神経自体は悪いものではないのですが、現代の生活は交感神経が優位になりがちなので、ストレス過多で胃や腸を悪くし消化器官系に影響がでやすくなってしまいます。
交感神経優位の社会を変えていくことが、うつやがんを減らす近道ということになる
― うつ病 音楽に免疫力高める効果 副交感神経を刺激、気力低下防ぐ 和合治久・埼玉医科大学教授に聞く WEDGE Infinity(ウェッジ)
なんで音楽を聴くとストレスが軽減する?
音楽を聴くと免疫力を高めて交感神経を刺激し、交感神経が優位なりすぎてしまうのを抑えてストレスを軽減する効果があるようです。
実験では、がん患者にモーツァルトの曲を聴いてもらい、がん細胞と闘うリンパ球の数を調べたら、聴いた後にリンパ球が増えるという実験結果を得ました。健康な人での実験では、体温が上がり、唾液量が増えるとともに、血圧や心拍数が安定化しました。唾液中の免疫物質は増加する一方で、ストレスホルモンは減少するのです。
― うつ病 音楽に免疫力高める効果 副交感神経を刺激、気力低下防ぐ 和合治久・埼玉医科大学教授に聞く WEDGE Infinity(ウェッジ)
実際に音域によって副交感神経を刺激するといいます。
上で副交感神経について書いたように、この神経はリラックスに繋がります。
ぼーっと横になってゴロゴロしてるときや布団で寝るとき、お風呂で気持ちいいとき、これらは副交感神経が優位になってる状態です。
音楽を聞いたときもこのようなリラックス効果があるんですね。
副交感神経を刺激する音域があります。それを多く含んでいるのがモーツァルトの曲なのです。とくにお勧めするのがバイオリン協奏曲K218やK219。モーツァルト以外ではバッハのG線上のアリア、中国の二胡の曲なども高い効果を得ています。
― うつ病 音楽に免疫力高める効果 副交感神経を刺激、気力低下防ぐ 和合治久・埼玉医科大学教授に聞く WEDGE Infinity(ウェッジ)
音楽にはストレスを減らしうつ病を予防できる音域がある
つまり、クラシックなどの音楽に使われている音域にはストレスを軽減してリラックスさせてくれる効果があるのでうつ病の予防にもなるわけです。
インコなどの鳥が音楽のリズムに合わせるのってご存知でしょうか?
ここまで影響するとなると、鳥が音楽でノリノリになったり、植物に音楽を聴かせると元気になるのも理由として繋がるような気がします。
モーツァルトなど落ち着く音楽を聴いてうつ病を予防する
職場で音楽が流せるなら、またはイヤホンなどで聴けるなら、モーツァルトなどのクラシックや心が落ち着く音楽をかけると、うつ病の予防として効果が見込めるそうです。
激しい音楽でも効果あるのか?
クラシックやジャズで優しい音楽はリラックスできてストレス軽減はわかったんですが、激しい音楽ではどうなんでしょう?
以下余談ですが、私はよくインスト曲やテクノ、電子音楽が好きで聴いています。
前に現代音楽にハマってた時もありノイズ音楽ってのがあるんですね。
例えばメルツバウというノイズ音楽はひたすらピギャー音が流れます。まれに「落ち着く」という方もいるんですが…、おそらくリラックスしないんじゃないでしょうか?ヘビメタなんかはどうなんでしょうか。
音楽ってジャンルによって極端なので、
リズムの激しい音楽、ヒーリングやアンビエントと呼ばれる静かな音楽、または鳥の声や自然の音が流れるだけの環境音楽と呼ばれるものもあります。
ちなみに映画「インターステラー」では音のない宇宙空間で精神が不安定になる時、地球の風や雷の音、虫の鳴き声をイヤホンで聴いて落ち着くというシーンもありました。
それぞれ私たちの神経系にどう影響するのか、モーツァルトのような有名なものだけじゃなく気になるところですね。
好きな音楽を聞くと心も体も健康になれる
音楽って不思議で、心を揺さぶられるようなメロディや歌を聞くと後頭部がゾワゾワするような感覚がよくあります。そんな時は悩み事やストレスが吹っ飛ぶどころか
「なんでこんなことで悩んでたんだろ」
と思えることも多くあります。
リラックス目的だけじゃなく、集中したい時、気持ちを切り替えたい時、
ここぞって時に聴く曲、一人ひとり違った思い入れのある曲があると思います。
いつもの生活がさらによくなるなら、どんな時にどんな音楽を聴くと自分に合ってるのか、意識して聞くのもいいかもしれません。
今回はクラシックのモーツァルトの話でしたが、あまり音楽のジャンルにとらわれず
大好きな音楽を聴いたり
「これ聴いてると落ち着く」
っていうものが認知行動療法的にもいいんだろうなって思います。
ぜひ日々、生活音と同じように好きな音楽を聴いてさらによい生活を送ってみてください。