人間関係で嫌なことがあって疲れたり、またやらなきゃいけないことや仕事でストレスを感じたときにリラックスする方法はたくさんありますが、
その中でも「好きな人の写真を見る」だけでストレスが軽減されるとの研究結果があるので紹介します。
好きな人の写真を見せたら痛みが軽減したという研究結果
カリフォルニア大学ロサンゼルス校のアイゼンバーガー助教授が行った実験では、パートナーと長期的な関係にある17人に参加してもらい、痛みを与えるテストをしました。
被験者の脳の状態を調べるためにMRIに入ってもらい、パートナーとの写真やヘビやクモの写真などいくつかの写真を見てもらった状態で特定の痛みを与えたところ、パートナーの写真を見ていたときとクモやヘビの写真を見ていたときでは明らかに痛みレベルが違ったそうです。
好きな人の写真を見ると痛みを少なく感じることがわかり、またパートナーに手を握ってもらってるときも同様に痛みレベルが下がったそうです。
苦痛だけじゃなく不安や恐怖・ストレスも軽くなる
これは脳の部位のうちストレス反応の原因となる「前帯状皮質」の働きが抑制されるためだそうです。
また脳の腹側帯状皮質(VMPFC)の活動レベルが関係してることがわかり、このVMPFCが活発になることで、苦痛が軽減されるだけでなく、不安や恐怖、ストレスも軽くなることがわかったとのことです。
なお、好きな人の写真じゃなくヘビやクモの写真を見たときはまったく逆の効果だったといいます。
ストレスを感じた時にモノや他人にあたると危険な理由
少し話がそれますが、ストレスを感じてイライラしたときにモノや他人、そしてTwitterなどSNSで他人に当たるとストレス発散になるどころか、まったく逆で怒りがおさまらなくなってしまうことがわかっていますので、イライラしてもまずは好きな人の写真をみて一呼吸おくのがよさそうです。
まとめ
好きな人の顔を見たり、手を握ってもらうと痛みや不安がなくなるって聞くことがありますが、脳の反応としてもそうだったんですね。
それもただ写真を見るだけでここまで違うってすごいです。
辛いことがあったときに好きな人の写真を見るとストレス軽減されるので、スマホの待ち受けに好きな人の写真を入れると、日々ストレス軽減されているのですごい効果なんだなと思いました。見られたらちょっと恥ずかしかったりしますが(笑)。
好きな人の写真を見るだけなら手間もないしお金もかからないし、スマホの待ち受けだったり机の上に一枚だけでも置くと、ストレスが減って目の前のことに集中できて、きっと仕事も人間関係ももっとうまくいくと思います。
なにより写真を見るたびに好きな気持ちを思い出して関係もより長くいられると思います。
参考: Pictures of loved ones reduces painful feelings, study reveals | Daily Mail Online