セパゾンという抗不安薬(緩和精神安定薬)を減らし続けて1年半くらい経ちました。
飲み始めた当時はうつ病で心療内科にかかって、抗うつ剤と一緒に出されてから10年以上飲み続けてる薬です。
うつ病といっても後に双極性障害とわかったんですが、当時から不安が強かったのでセパゾンを処方されていました。
なお、今は双極性障害の薬なしで生活できています。
→ 双極性障害の薬なしで2年経過、安定した生活できるようになった
セパゾンは抗不安剤としては副作用も離脱症状も少ないらしいですが、
私の場合は10年もの長い間飲んでいたのもあり、過去何度か断薬したときに酷い離脱症状が出てしまいました。
やっぱり何年もの間、長期間服用すると「依存」という副作用が出てしまうようです。
目次
ベンゾジアゼピン系の抗不安剤の副作用と離脱症状
セパゾンの成分は「クロキサゾラム」というもので催眠鎮静剤、抗不安剤に分類されている「ベンゾジアゼピン系」の薬です。
「ベンゾジアゼピン系」というやつは離脱症状が酷いと有名なものですね。
実際、セパゾンは過去に何度も断薬しようとしたことがありましたが、そのたび酷い不安感が出てしまい、その間は理性を保つこともままならない状態でした。
不安すぎて布団で唸ってるだけで一日が終わる
セパゾンの急な断薬は怖いです。セパゾンに限らずベンゾジアゼピン系や向精神薬など、ずっと毎日飲んでいた薬を急にやめると離脱症状が出てしまいます。
セパゾンの場合は不安に襲われてしまいました。
私の場合はとにかく不安で不安でたまらなくて布団で唸ってるだけで一日が終わるし、一日どころか10分がとてつもない長さに感じられました。
今思い出しても怖い記憶です、もう二度と味わいたくないし、生きてる中でここまで不安なことってなかったんじゃないかなと思います。
逆に言うと何かあっても
「セパゾンを急に断薬した時よりマシかな」
くらいで思えることはありますが、こんなの経験しないほうがいいですね(笑)。
向精神薬の副作用、離脱症状ほぼなしでやめることができる
どうしても長年飲んでいた薬をやめる場合、離脱症状が大変なのですが、
私は過去にリスパダールの離脱症状でパーキンソン病になったのを完治させて断薬も成功しているので、離脱症状を最小限に抑えられると思ってます。
ただリスパダールとは別の種類の薬なので慎重に減らしています。
以前はセパゾン2mg(成分量)でしたが、今は1mgの錠剤を処方されていて、それを少しずつ減らしています。少しずつ減らすことで副作用も離脱症状も最小限に抑えることができます。
薬を5%ずつ減らすと離脱症状がでない
3週間おきに5%ずつ減らすというやり方はリスパダールをやめたときと同じ方法です。
体内から成分が抜け循環する期間がおおむね3週間となります。
このやり方はやっぱり気持ちも楽ですし、離脱症状っていうほどのものは出てません。
5%ずつ減らした過程がこんな感じです。
字が下手でごめんなさい(笑)
単に日付とグラム数をメモしてるだけですが、これすら忘れちゃったり曖昧になるのでメモって大事です。
セパゾンの1錠が約78mgで(成分じゃなく錠剤そのものの重さ)
それを細かく割ったりして少しずつ減らします。
ミリグラム単位で量れる精密測量機を使って減らします。
これはアマゾンとかで売ってます。
探せばもっと安くていいものもあるかもしれません。
セパゾンの錠剤は硬くて手で割れなかったりするのでピルクラッシャーってやつで細かくしてます。
最初の頃のメモがどっかいっちゃってないですが、
- 2017/5/21 : 61mg
↓ - 2018/6/3 : 3mg
まで減らせています。
1錠を量るとこんな感じです。
(0.078g = 78mg)
そして今は…
見えるでしょうか?小さな欠片になってるのが5mg (0.005g) のセパゾンです。
もう3mgだと反応しずらくって大体3~5mgで量ってます。
こんなゴミみたいな欠片飲んで意味あるの?って思うかもしれません。
けっこう思い込み(プラシーボ)もあると思います。
ただ、思い込みがあってもこんな欠片で毎日過ごせるまで減薬できてるのは事実なので自分に励みになってます。
久しぶりにメモを見返しましたが、思い返すと
「まだ断薬してるわけじゃないけどここまで減らせた」
っていう事実が自信に繋がるし安心できます。
もうここまできたら1錠まるまる飲むことはありません。
今となっては3~5mgくらいで十分だし、それ以上飲んだら効きすぎちゃうからです。
離脱症状が出ても身体は回復していく
今でも減薬中なので、たとえ5%だけでも減らした数日は離脱症状から気持ちが不安定になったり不安感に襲われることがあります。
何か心配事や良くないことがあった日は、
「不安が酷いけど離脱症状かなあ?」
って思うときもありますが、2~3日もしたら気持ちも落ち着いてきます。
誰でも生活してたら心配事や不安になることあるし、
雨の日や台風で低気圧になると頭痛や鬱になる気象病かもしれません。
「ぜんぶ離脱症状のせいだ!」
なんて思ってても仕方ないし、誰も助けてくれるわけじゃありません。
自分の身体も心も守るのは自分自身です。
5%ずつの断薬方法、おすすめです。
きっと抗不安剤や向精神薬をやめようと悩んでる方も多いと思いますが、「やめたい」という意思があればきっとうまくいきます。
今のセパゾン減薬状態でした。
また減薬、断薬過程を紹介したいと思います。