「生活リズムを整えて、毎日規則正しく過ごす」のがいいと一般的によく言われます。
私も過去にちゃらんぽらんな生活をした結果、体調を崩し引きこもりになってしまったことがあり、規則正しい生活を心がけるようにしています( 参考: 【外が怖い】引きこもりニート7年した後外出できた経験談 )。
また、言い換えると生活リズムの乱れから体調不良や病気をまねくことになります。
目次
そもそもなぜ規則正しい生活がいいか?
規則正しい生活をするってことは、朝早くに起きて明るいうちに生活をします。すると起きてすぐから太陽の光に浴びることになります。
規則正しい生活でセロトニンがたくさん分泌される理由
嫌なことがあったり仕事や人間関係でストレスを感じたら、落ち込んだり不安になりますよね。それも必要以上に落ち込んで不眠やうつ状態になるかもしれません。
じつは、過度に落ち込んだり不安、不眠になる場合、セロトニンというホルモンが大きく関係します。
セロトニンは幸福感に直結する神経伝達物質で「幸せホルモン」とも呼ばれます。これが不足すると幸福感が感じられなくなり、ネガティブで悲観的、不安やうつ状態になってしまいます。
そして、このセロトニンは太陽の光に浴びるとたくさん分泌されます。
セロトニンがたくさん生成されると幸福感が高まり活動的になります。つまり、日光に浴びると調子が上がり元気になれるのです。
天気のいい日にスカッと元気になれるのは、このためです。
セロトニン量が増えるとメラトニン量も増える
また、メラトニンというホルモンは夜になると徐々に分泌されるホルモンで、夜中に分泌量が最大になります。
メラトニンが分泌されると睡眠を促すため睡眠促進ホルモンとも呼ばれます。体内のメラトニン量が増えると眠くなり快眠できます。ぐっすり眠るにはメラトニンが欠かせないもので、逆に不足してしまうと不眠につながってしまいます。
このメラトニンの材料となるのが先ほどのセロトニンのため、夜の睡眠の質は日中のセロトニン分泌量で変わります。
日中の明るいうちに太陽の光に浴びてたくさんセロトニンを分泌させると、夜はそのぶんメラトニンの量が増えるのでぐっすり眠れるようになります。
逆を言うと、太陽の光に浴びずセロトニンが不足すると、夜のメラトニンも不足し寝付きが悪くなってしまいます。
つまり、規則正しい生活を続けると自然と日光に浴びるので、日中は心地よく幸福感が増し夜は快眠できるわけです。
こちらも合わせてご覧ください: 【なぜ規則正しい生活でうつ病や不安、悲観的にならない?理由1つ】
規則正しい生活を毎日守らないとダメ?
では一年365日、1日も怠けることなくきっちり生活リズムを整え続けると健康でいられるかというと、そうでもありません。
なぜかというと、真面目で几帳面な性格は人ほど
「毎日かかさず規則正しい生活を守らないと!」
と思ってしまい逆にストレスになることがあるからです。
もちろんストレスなく規則正しい生活を続けられて、少しくらい生活リズムが崩れても気にしないで心も体も健康な人もいますが、「規則正しい生活をしなきゃ」という思いが強くなるとちょっと1日寝すぎてしまったり、夜寝るのが遅くなるだけで
「生活リズムが乱れてしまった、もうダメだ…」
と、自分のペースが崩れてがっくりしてしまうこともあります。
大げさな話と思うかもしれませんが、どんな小さなことでも毎日続けてることが崩れるのは時としてストレスや不安、焦りにつながってしまいます。
ちょっと予定がずれただけで不安になるなら逆効果
私もこの状況に陥りやすいのですが、ちょっと生活が崩れただけで不安になったり焦るようでは健康とは言えません。身体は健康だとしても健全な精神とはあまり言えませんね。
元気で過ごしたいから規則正しい生活をしてるはずなのに、こうなっては本末転倒です。
また、生活してると何かしらアクシデントがあるものです。そのときに
「〇〇のせいで起きるのが遅れた」
とイライラしてしまっては、せっかく早寝早起きしてても意味がありません。イライラするくらいなら好きな時間に寝て起きてたほうがいいし、こうなると交感神経が優位になりすぎて免疫力の低下にもつながります。するとストレスから体調を崩しやすくなります。
「毎日かかさず〇〇しないといけない」
「毎日12時前に寝て朝6時に起きないといけない」
「あれをやらなきゃ、これをやらなきゃいけない」
と自分に厳しく制限しすぎてストレスを抱えていたらせっかく規則正しい生活で健康なはずが、逆効果になってしまいます。
参考: 【不安・ストレス】なぜ「~やらなきゃ、するべき」と思うほどメンタル低下するか?
「少しくらい怠けてもいっか」と思うのが大切
規則正しい生活をするのはよいことですが、厳しくなりすぎないようたまには怠けてみるのも大切です。
私も習慣や規則正しい生活を意識するあまり、肩の力が入りすぎて逆にストレスになってしまうことが多いのですが、
「今日は眠いからもうちょっと寝てよう」
「今日は〇〇できてないけど、たまにはいっか」
とリラックスして生活すると、何か予想外のことが起きてもイライラせずにいつものペースでいられます。
規則正しい生活はとてもいいことですが、たまには「まあいっか」と力を抜くのも元気で長生きするためには大切です。
こちらも合わせてご覧ください: 【なぜ完璧主義で白黒はっきりな人は不安やうつ病になりやすいか?】