睡眠時間が短いと深刻な病気へのリスクがあるってよく言われます。
たくさん寝ればいいとか、寝過ぎはよくないとかもありますが、睡眠時間が短いとなぜ病気になる可能性が高くなるのか、研究結果があるので紹介します。
6時間以下の睡眠は病気になるリスクが200%増加
実際に、夜6時間未満しか睡眠をとってない人は、夜7~8時間寝てる人と比べて心臓発作や脳卒中のリスクが200%高くなってしまうという調査結果があります (カリフォルニア大学バークレー校の睡眠科学者Matthew Walker教授による研究)。
その理由は血圧と関係があり、寝てる間はリラックスしてる状態(副交感神経が優位)で、起きてるときは基本的に活動的(交感神経が優位)になります。
(交感神経や副交感神経と呼吸については【だるい、頭痛、めまい動悸、イライラ不安は自律神経が原因?なぜ】 でも紹介してるのでご覧ください)
なので、睡眠時間が短いと神経系からみても24時間のうちリラックスできる時間が短くなってしまい緊張状態が続いてしまうんですね。
そうなると自律神経系のバランスが崩れてきて高血圧になってしまい、心筋梗塞など心臓病や脳卒中といった血流が関係する病気のリスクが高くなってしまいます。
睡眠時間が短くても平気な人(ショートスリーパー)など個人差はありますが、やはりほとんどのショートスリーパーはこのような原因で高血圧のリスクから脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞といった循環器系の病気にかかりやすい特徴が多くなっています。
睡眠時間が短いのに日中はのんびりリラックスできてる人なら高血圧のリスクはそこまでないのかもしれませんが、交感神経が優位になってるって自覚できる人ってそうそういないと思います。
「睡眠時間が短くても普通に生活できてる気になってる」うちに自律神経が乱れて病気へのリスクが高くなってることもあります。
また、短時間睡眠はアルツハイマー病の発症リスクを大幅に上昇させてしまいます。
この理由は一言で説明しずらいのですが、詳しく調べたところ、アミロイド沈着物という毒素タンパク質は脳に蓄積して残ってしまいそこからアルツハイマーなど病気へ発展してしまうのですが、人の脳は寝てる間にこれらの物質を浄化してくれているということらしいです。
脳のほとんど(80%)は水でできていることは一般的に知られていると思います。寝てるときにキレイにしてくれてるんですね。
なので、睡眠時間が短くなるほど浄化できる時間が短くなってしまいます。すると毒素が脳にどんどん溜まってしまうというわけです。
やっぱりよく寝ると脳にもよい
こんな理由もあって睡眠は、認知症リスクを低下させ、新しい記憶を作る能力を助け、学習能力を回復させてくれます。
私もしばらく5~6時間睡眠なのでもっと寝ようと思いました。
記憶力をよくしたい、集中したい、頭が良くなりたいって思うならやっぱりよく寝るのがいいですね。
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