なぜ完璧主義で白黒はっきりな人は不安やうつ病になりやすいか?

うつ病や孤独、不安症になる人、なりやすい人の特徴として、
「完全に~」「絶対に~」や「間違いなく~」など、絶対的な言葉を使い
「私」「俺」「自分」一人称ばかり使うなど特徴がありますが、

普段の考え方にも特徴があります。

精神科医のアーロン・ベックによると、ものの捉え方が極端になったりネガティブから抜け出せなくなったり「認知の歪み」にはまり込んでしまうことは誰でもあると言います。

ここでの「認知の歪み」とは、何か感じて思うときに否定から入ってしまったり、自己否定などネガティブな感情から抜け出せない状態で、抑うつや不安などの精神病的な状態がずっと続いてしまうことを言います。

白黒はっきりつけたがる

「認知の歪み」の一つに「白黒はっきりつけたがる」というのがあります。

ものごとを白か黒か0か100か極端にどちらかでしか考えられない、行き過ぎてしまった「完璧主義」の思考パターンです。

グレーという中間地点がないために、自分にはもちろん他人を認めることもできなくなってしまいます。

例えば仕事をするにしても中途半端はありえなく

「すべての仕事で、必ずいい結果を出さなきゃいけない」

と追い詰めてしまいます。
これは当てはまる人多いんじゃないでしょうか…?



1つでも失敗があったら、もうそれは成功じゃなく「失敗」と考えてしまう。

100までやらないといけないため、「やらなきゃいけない」という強迫観念が強く
追いつめられたような気持ちに付きまとわれてしまいます。

【その不安感、やる必要ないのに「やらなきゃ」って思い込んでる?

なぜ「完璧主義」な人はダメになるのか?

ちなみに「完璧主義」って褒め言葉と思われる方がいるかもしれませんが、とんでもありません。追い詰められていて自己嫌悪が強く精神病的な状態です。程度によって、精神医学では精神疾患と扱われることもあるそうです。

その程度(時間に対する気配りや周囲への迷惑を顧みない状態等)によっては、精神医学では精神疾患のひとつともされることも多い。
完璧主義 – Wikipedia

完璧主義者は、自己嫌悪に陥る人が多い。また、強迫性障害、摂食障害などを併発する人も多い。

完璧主義 – Wikipedia

完璧主義の人は「失敗したくない」という思いが強く、挑戦できない状態でもあります。そうすると新しい行動が起こせない状態でもあります。

「私は完璧主義だから」

と言ってる人は

「私は失敗するのが怖い」
「私は行動力がない」

って言ってるのと同じ意味だったりします。

心理学の観点でも「完璧主義」は100までやらないとできたことにならず結局「何も達成できない人」と見られます。完璧主義は手放しましょう。

まずは0か100か極端に考えてることに気づくこと

突然この考え方を治そうってよりは、まず

「あっ今0か100かで考えちゃってるな」

と気づくことです。
気づいて治そうとしてるうちに思考は正常になっていくし、例えば仕事で満足するところまでできなくても

「まあこれくらいでいっか」

と100までいかなくても「認める」ことが大切です。

自分で要求を上げてしまって勝手に自身を追い詰めていませんか?
(私もよくあります…笑)

自分や相手への期待するハードルが上がりすぎていては何も認められなくなり
愚痴や不平不満ばかりになってしまいます。

「まあいっか」

と認めてあげましょう。きっとだんだん心も軽くなっていくし楽になっていきます。

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