なぜ、一日何もしなかったのに疲れがとれないか?瞑想する理由

忙しい平日を乗り切り週末になって、

「今週は仕事に人間関係で疲れたから何もしないで一日ぼーっと過ごそう

と思って何も予定をたてずにぼーっと一日過ごしても、かえって疲れてしまった。
なんてことはないでしょうか?

私は週末どころか連日あります…(笑)。

身体は疲れてるのになぜか休まらない。その理由は、脳が休めていないからです。

何もしないでも脳は勝手に疲れていく

私たち人間の脳は全体重の約2%ほどの大きさなのにもかかわらず、身体全体のエネルギーの20%をも使う大食いです。

脳は意識的な活動をしてない時に働く脳回路があるため、何もしないでもエネルギーを使い疲れていってしまうのです。

この脳回路は内側前頭前野、後帯状皮質、楔前部(けつぜんぶ)、下頭頂小葉などから構成され、これらの脳内ネットワークは脳科学においてデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼ばれます。

DMNが勝手に働き続けるため、私たちの身体はエネルギーをどんどん使い、たとえ身体は疲れていなくても脳は疲れていってしまい、疲労感につながってしまいます。

車にエンジンをかけたら、走っていなくてもアイドリング状態になり燃料を消費するのと同じですね。

じつは何もしないでも脳の80%は消費されていく

さらに、このDMNは脳の消費エネルギーのうち、60~80%を占めると言われるので相当なものです。

なので、

「何もしないでぼーっとしてたのに、かえって疲れてしまった」

というのはこのDMNの活動があるからです。

どうすれば休めるのか?

脳が勝手に動いてしまうため疲れてしまう。
ではどうしたら私たちは休めるのか?というとDMNの活動を休めてあげられる脳の構造にしてあげることです。



マインドフルネスや瞑想で勝手に疲れていく脳を休めることができる

脳の構造はじつは変わります。

脳の可塑性とも言われますが、生まれつきだけではなく脳の神経の大きさなどは変化することがわかっています。

瞑想をすると脳にある前頭葉が大きくなったり疲れにくい脳へと変化していきます

→ 瞑想について詳しく載せています: 【寝る前】布団で寝ながら3分瞑想が最高に精神安定する、2年目

世界の成功者が実践してる「瞑想」は科学的にも効果があった

スティーブ・ジョブズが瞑想の実践者だったのは有名ですね。また、Google社内では SIY (Search Inside Yourself) というマインドフルネス研修が実践され、その効果が認められつつあります。

フェイスブックやシスコ(ネットワーク機器最大手)、パタゴニアなど世界の大企業でもマインドフルネス瞑想の導入が進んでいます。

何も道具もいらず、場所もどこでもいい瞑想は最も身近な休息方法でもあります。

瞑想はとっても簡単でちょっと横になるのと同じ感覚でできる

最近は「瞑想」という言葉が目立つ気もしますが「なぜ瞑想するか?」というと脳を休める方法だからもあります。

その他にもアイディアが出やすくなったり集中力が上がったり多くの効果がありますが、単に身体を休ませるための「睡眠」だけじゃなく上手に身体と付き合っていくと人生の質も上がると思います。

簡単な瞑想のやり方3つ、寝ながら、歩きながら、音楽聴きながら

参考: 世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる – 久賀谷 亮 (著)