なんとやる気がなくても「魔法の一言」でやる気が出る!その方法とは

集中したいときやパフォーマンスを上げたいってありますよね。私もいつも集中力を上げたいと思っています。

コーヒーを飲んだりガムを噛んだりお気に入りの音楽を聞くのも集中力を上げるには効果的ですが、以前紹介したように、そもそも「やる気」を出すには「とにかくやり始めないとやる気がでない」という脳の作りになっています

これはいったん行動をし始めると脳の側坐核(そくざかく)という神経が活性化し、ドーパミンが分泌され良いアイディアやひらめきが生まれることにつながるからです。

言い換えると「行動し始めない」限りはやる気はいつまでたっても出ないことになります。

またこの神経の流れから主観的には急にスイッチが入ったとも感じられ、いわゆる「やる気スイッチ」が入ったとも言われます。

 

 

そして、「ある簡単なことで」やる気のでない気乗りがしない仕事でも能力を発揮でき集中してパフォーマンスを上げる方法があるので紹介します。

やる気がでないことでも「やる気」を出すには?

急に対応しなければいけない仕事や、やりたくない仕事を頼まれたときどうしてるでしょうか?

モチベーションが上がらないのにやらなきゃいけない仕事って大変ですよね。私もよくありますが、1日2日とのばして後になればなるほど「また明日考えよう」と思ってしまいます。

そして次の日も「また明日にしよう」となってはどんどん焦る気持ちも大きくなってしまいます

こうなる前に、やる気を出して進められると先程の話のように脳のやる気スイッチが入るのですが「やり始める」まで大変なことも多くあるんじゃないでしょうか?

なんと「声を出す」だけでやる気が出る

簡単な方法として、気乗りがしない仕事もやる気を出しやすくするには

「声を出しながらやる」

という方法があります。

垂直跳びするときに「ジャンプ!」というだけで5%高く飛べる

リヨン大学のラバヒらによる実験では、ジャンプするときに「ジャンプ!」と掛け声をかけて垂直跳びをしてもらったところ、平均で5%も高く飛べたという結果がでました (*1)。

これは声をだすことでやる気がでて、本来もっている能力が発揮されやすくなることを表しています。

例えばボクシングや空手で選手がパンチをするときに「シュッ!」と声をだすことは多いですが、これは本来の能力を発揮するための有効な手段です。擬音語を出すと技にキレがでて速い動きもしやすくなります。

日常的にも重たいダンボールを持つときや、固い便の蓋をあける時は「フンッ!」と掛け声を出してみると不思議なほど力が出やすくなります



デスクワークでも「よし!」と声を出すと調子が出る

身体的に能力を出すだけじゃなくデスクワークでも掛け声が有効です。

例えやる気がでない作業でも「よし!やるぞ」と声をだすとやる気にノリがでてきます

また、気乗りがしない仕事でうまくいかなくても、「よし!この部分はうまくいった」と小さな成功を声として出すとよりモチベーションが上がりやすくなります

掛け声は実際に出さなくても効果がある

とはいえ、静かなオフィスで仕事中に周りに人がいるときに「よし!」「やった!」「いける!」などと声をだすわけにもいきません。

そんなときどうしたらいいかというと、じつは実際に声を出さなくても効果があります

さきほど紹介した実験では、

  • 「ジャンプ!」と心の中で念じる
  • 「ジャンプ!」と言っている音声を聞く
  • 「ジャンプ!」という単語を見せる

なんとこれだけでも効果があったといいます。

つまり、オフィスで静かに仕事してるときでも

  • 「よし、うまくいきそうだ」
  • 「いいぞ、サクサク進む」
  • 「やった!さすが私」

といった心の中で声をだすとモチベーションが上がりやすくなる効果があります。声をだすときは進みやすくなるポジティブな表現がおすすめです。

参考:
(*1): Rabahi, Fargier, Sarraj, Clouzeau, & Massarelli (2013). Effect of Action Verbs on the Performance of a Complex Movement.