テンションが下がりそうなときってありますよね。
- 気が合わない人と一緒にいなければいけないとき
- 満員電車でまだ駅まで時間がかかるとき
- 次の予定があるのに電車が遅れたとき
- 早く帰って映画観たいのに打ち合わせが長くなってるとき
- 渋滞でまったく動かないとき
など、「時間の無駄」だとわかってるのにその場にいなければいけない、待たなければいけないときなどは特にテンションが下がるし、イライラもしてしまいます。
目次
どんなに知識があっても「楽しんでる人」には敵わない
論語には、
『子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者』
という一節があります。これは、
『勉強をして理解してる人(知識がある人)もそのことを好きな人には敵わない。そのことを好きな人は、それを楽しんでいる人には敵わない。』
という意味です。
この意味そのままですが、どんなに能力があって知識があっても、そのことを「楽しい!」と感じてる人には及ばないんですね。このことはスポーツやビジネスシーンでも言われます。
そして、たとえ「つまらない状況」でもそれを楽しんでいる人には敵わなないのも同じです。
気の合わない人と一緒でも楽しく過ごすには?
気が合わない人と一緒にいなければいけないとき、「この人と一緒にいたくないな」と一方的に思っているだけではどんどん苦痛になり、時間が過ぎるのが長く感じ早く帰りたいとすら思ってしまいます。
こんな気持ちでいると、その人にだけじゃなく周りの人にも「つまらなそうな空気」が伝わってしまいます。
例えば、それを「この人はなんでこんな自分と考え方が違うんだろう?」と興味深く考えたり「この人はどうしてこんな考え方ができるんだろう?」と自分には持ってない部分を見つけたり、「私だったらこんなこと言えないし、思えないな」と自分との違いと発見すると、むしろその場にもうちょっといて、その人のことを見てみていたいと思う部分も出てきます。
脳のやる気スイッチを入れる4つの方法
東京大学で脳や神経科学を研究している池谷裕二先生によると、やる気やモチベーションは脳の淡蒼球(たんそうきゅう)という部分から信号として送られるそうです。そしてこの淡蒼球は、
- カラダを動かす
- いつもと違うことをする
- ご褒美を与える
- なりきる
の4つのスイッチで動かすことができるといいます。
「楽しんでいる自分」になりきる
つまり、もし気が合わない人と一緒にいなければいけない状況でも、
「この状況を楽しんでいる自分」
になりきると、脳の淡蒼球にスイッチが入りモチベーションが上がり「楽しい」と思えるようになる、ということです。
少しでもなりきることで、「こんな状況でも楽しんでる自分」ってすごいと思えてきます。
尊敬するあの人ならこの場でどうするだろう?
また、
「好きな俳優のあの人だったらどう演じるだろう?」
「私の尊敬するあの役者さんだったらどう乗り切るだろう?」
と、自分の好きな役者さんや尊敬する人だったらどうするか、その人になりきるのも楽しいとスイッチを入れる有効な手段です。
「まずやり始める」と脳のやる気スイッチが入る理由
以前にも紹介しましたが、人の「やる気」には仕組みがあり、脳の側坐核(そくざかく)という報酬や快感、嗜癖、恐怖に関係する神経細胞がいわゆる「やる気スイッチ」になっています。
この側坐核が活性化するとやる気がでるのですが、そのためにはまず「デタラメでもやり始める」ことが必要です。
言い方を変えると、やる気が出るのをいつまで待っていても出ることはなく、まずやり始めないとモチベーションは上がらない、というわけです。
今回も同じように、まず「楽しんでいる自分」になりきり、いい意味で脳をだますことで、実際に「楽しい」と思えてきます。
つまらないと思えば思うほど「つまらなく」なる
このことから、
- つまんないな
- 早く帰りたい
- もう無理、最悪
などと思えば思うほど、脳のやる気スイッチやモチベーションは下がってしまい「つまらない状況」はますますつまらなくなってしまいます。
まとめ
気が合わない人と一緒にいるときに限らず、満員電車の中や会議が長引いてるときなど、どんなにつまらない状況でも
「逆に楽しい!」
と思うと、次第につまらない状況が「楽しい」と感じられるようになってきます。口癖にしてもいいくらいですので、テンション下がりそうなときほど「逆に楽しい」と思ってみるの、おすすめです。
参考: