「直ちに健康状態に影響が出るわけではない」
これは福島第一原発事故があった2011年当時、原発から約30キロ離れた牛乳や野菜の放射性ヨウ素の値について枝野幸男官房長官(当時)のコメントでしたが、
ようやく放射線の検出についても報道が落ち着いてきた気がします。もっとも原発問題はまだまだ多いですが、このコメントも懐かしいかもしれません。
それでもなぜ「直ちに健康に影響が出ない」ことが本当は最も怖いか、身近な生活からあらためて考えてみるのも必要だなと最近よく思います。
(なお、今回の内容は原発の話ではありません。)
目次
なぜ直ちに影響がない食べ物こそ怖いか?
今、私たちの身近な日常生活で最も注意しなければいけないことの一つが「直ちに影響がない食べ物」です。
ポテチを食べてもその場で病気になるわけじゃない
例えば甘いお菓子やケーキ、ポテチなど砂糖や甘味料を多く含み高カロリー、高脂肪食を毎日食べ、運動をしないで暮らしてたらどうなるでしょうか?
これは糖尿病になってしまう確率がぐんと上がってしまいます。
でもポテチやお菓子、ケーキなど甘い物も食べた瞬間に何か影響あるわけではないですよね?
コーラを飲んでも直ち健康に影響がでるわけではない
世界中で愛されてるコーラ、あなたも好きで飲むんじゃないでしょうか?
甘くてシュワシュワの炭酸が気持ちよくて飲みたくなりますよね。私もたまに飲みたくなります。
ただし、毎日500mlの炭酸飲料を飲む人は、虫歯が進行し肥満になる確率が高くなり、糖尿病のリスクが増え、老化が進むと言われています。
これも、コーラなど甘味料の多い炭酸飲料を飲んだところですぐに体調が悪くなって病気になるわけではありません。むしろ血糖値があがり一時的に調子よくなることもあります。
ゼロコーラを飲んでも直ちに影響あるわけじゃない
「ゼロコーラならカロリーがないから大丈夫」
と思うかもしれませんが、こちらはさらにリスクがあるかもしれません。
ゼロコーラやダイエットコーラなど飲料水の人工甘味料として多く使われるのが「アスパルテーム」です。
これはアスパラギン酸とフェニルアラニンという2つのアミノ酸を化学的に結合させてできた化合物で、天然には存在しません。このアスパルテームは代謝されてもカロリーがほとんどないのにもかかわらず、砂糖の約200倍の甘味があるという特性から、多くの飲食品に使われています。
国際がん研究機関(IARC)は、アスパルテームを発癌性物質として区分していないのですが、ラット実験では癌の発病率が統計的に認められたそうです。
ラットに対して胎児の段階から死ぬまでの間FDAの一日許容消費量(約2g;ダイエットソーダで7.5缶/日)の二倍のアスパルテームを投与し続けた結果、癌の発病率の上昇が統計的に認められるという研究結果を出した
水道水を飲んでも直ちに影響あるわけじゃない
また、日本の水道水は安全で飲めるとよく言われますが、もちろん飲んでもその場で体調がおかしくなったりしません。
ただし、水道水に含まれる塩素と反応してできるトリハロメタンという有害物質は、IARC(国際がん研究機関)において「発がん性の恐れがある物質」に認定されているものです。
トリハロメタンのうちクロロホルムおよびブロモジクロロメタンについてはIARC(国際がん研究機関)においてGroup 2B(発癌性があるかもしれない物質)として勧告されている
日本の水道水に含まれるトリハロメタンの量は基本的に問題ないと考えられていますが、30年、50年と毎日飲むと考えると「直ちに影響があるわけではない」が健康に影響が出る可能性が高いとも言えます。
水道水に関してはミネラルウォーターを飲むようにしたり、浄水器をつけたり対策ができます。
また、飲むときはウォーターサーバーやミネラルウォーター、洗濯や洗い物は水道水と、使い分けるのも対策の一つとして有効と言われています。
なぜ毎日続けるいつも食べるものこそ気をつけるのか?
あたりまえに過ごしてる普段の食べ物や飲み物をあらためて考えてみてください。
コーラを飲んだところで、もちろん健康面ですぐに影響がでるわけではないのですが、これを毎日500ml飲んで30年続けたらどうなるか想像できるでしょうか?今より元気で健康でいられるって思わないですよね?
いつもの飲食で何を選ぶかはあなた次第です。メーカーはビジネスなのでそれ相当の責任をもっているだけにすぎません。あなたの健康の責任を持つのはあなたしかいません。
これを「テレビやみんなが安全だと言っていたから」と自分で考えることなくいたら、もう少しだけ考え直してみてください。今はネットで多くの情報がすぐに手に入ります。
「自分の健康は自分で持つ」ために、「この人はこう言っていたけど本当かな?」と疑問にもったら調べましょう。あなたの人生で病気にならず元気に健康でいられるかは、あなた次第です。
あなたの身体は人生一度だけのあなたのもの
私は過去、病気にかかってから通院し、何の疑問も持たずに出された薬をせっせと毎日飲み続け、その結果パーキンソン症候群を発症しました。
『3年飲み続けたリスパダールの副作用と離脱症状、その後断薬に成功』
いまも症状がありますが、これはその当時自分が調べたり対処する行動をしなかったからと思っています。
一時期は「あの時、病院の先生があんな薬出さなければよかったのに」と思うこともありますが、当時の病院の先生は最善の対処をしてくれていました。
人のせいにしても自分の人生は他の誰でもない自分だけのものです。
そのサポートもあったうえで、自分で薬を飲み続けるかどうか、食事にきをつけ運動するか、今後の人生をどうするか選ぶのは自分です。
身近な飲食から、ほんのちょっとでも考えてみてください。
【あの人のせい国のせい】苦しい時自分を助けられるのは自分自身