私は以前、ひどい引きこもりだったんですが、少しずつ外に出る練習をして引きこもりを克服しました。
その当時、仕事で失敗しメンタルが崩れて猛烈なうつ状態になり心療内科にかかると抗うつ剤や強い向精神薬が処方され、なんの疑いもなくせっせと飲んでいたら副作用と離脱症状に悩まされることになったんですが、離脱症状からの回復は別にして、ここでは引きこもりからどうやって外に出て散歩を習慣化できたかを体験談も含めて書いていきます。
副作用、離脱症状の回復についてはこちらもご覧ください: 【双極性障害うつ状態から7年引きこもり、どうやって回復したか?】
目次
引きこもりで外に出るのが怖い状態
当時の私はかなりやばいです。完全な引きこもりで外に出るのが怖く、運動どころか歩くのも家の中だけな生活でした。
生活は昼夜逆転、PCの前にいるか寝てるかだけ。
実家で暮らしていてご飯は親頼み、自分は寝て起きてパソコンでゲームしたりネットするだけです。布団の隣がPCなので1歩しか歩きません。今思うと申し訳ない思いになりますが…。
もはやこの状態はうつ病とかってより、人としてどうしようもないだけなのかもしれませんが、外に出たいと強く思うことの連続でした。
外が見たい時は、Googleストリートビューで近所を眺めて散歩した気になります。ただ、これをやると自分がみじめと思うことが多かったです。
まず「不健康にになるための逆転の発想」からうつ病を治す
うつ病を治すためのカウンセリングで、良くなるための方法を考えるより先にまず不健康になるための逆転な発想をして、自分の生活がどれだけ真逆なことをしてるか客観的にみるプログラムがあります。
これに習って当時の私の生活のうち「どんな生活をしたら不健康になるか?」と考えた場合、
- 昼夜逆転
- 外に出ない
- 運動をしない
- お菓子ばかり食べる
- コーラや高血糖な飲み物ばかり飲む
- 日光に浴びない
- 人と話さない
もう生活のすべてが病気に向かってるだけでした。やってることはマイナスな方向にいくだけです。
まずは自分の生活に疑問をもって、変えていく必要がありました。
こちらも合わせてご覧ください: 【なぜ規則正しい生活でうつ病や不安、悲観的にならない?理由1つ】
ネガティブ思考を減らす
そのころは特にネガティブ思考が強かったのもあり、
「どうせこんなことやっても意味ないんじゃないか」
「めんどくさいから明日やろう」→「また明日やろう」
の繰り返しで、後ろ向き思考でした。こんなでも本当に治りたいって思ってたんですが、突然行動するって相当勇気がいります。一度引きこもり状態になると外に出るのは実際大変です。
治りたいと心の底から思うことから始まる
一番大事なのは「治りたい」って思うことです。
「今のままでいい」とか「どうせ治らない」と思っていたら治りません。
スピリチュアルな話と思われるかもしれませんが、人は思った通りの人間になります。
治りたいと思い、病気が治って元気に生活してる自分を求めていなければ、治ることはありません。
今の自分に満足していたらそのまま変わるわけがないからです。
求めてる目標があれば必ずその方向に向います。人間は単純なもので実際に良くなりたいと思うと身体の免疫力は上がるとも言われます。
そういった意味も含めて今、健康になった自分の状態で当時を振り返って思うと、やっぱりそのときはこれでよかったんだって思います。まずは治りたい、外に出たいという思いから始まるからです。
突然行動ができないのは別にそれでよくて、毎日ちょっとずつ進んでいけばいいんです。突然進もうとしてもそのぶん反動が来てしまいますので、自分でイメージできる範囲の行動をしていくことが大事です。
私は引きこもりの当時、まず外に出たい気持ちが強かったので
毎日5分だけでも散歩するようにしました。
そもそも散歩ってどうやるんだろう?
散歩の仕方を知らなかったんです。
近所の人目が気になるのはもちろんですが、「歩くだけ?家の周り一周でいいのかな?」って疑問に思って、とりあえず靴を履いて外に出て家の周りを一周するのを目標にしました。これでも引きこもりからすると勇気がいります。
毎日5分だけでも外に出て歩く
5分ほどで帰ってしまうんですが、とにかく毎日やる。
毎日歩くようになって、外に出るって不思議なものです。
外に出るってことは、知らない人から見られるので、それなりに服装に気をつけます。
靴もサンダルくらいしか持ってなかったんですが、歩きやすい靴が欲しくなります。
上下真っ黒な服装は逆に目立つので、白など少し明るい色の服が欲しくなり服に興味を持ちます。
モノが欲しいって大事なことで、欲がなかったら人間はどんどん脳細胞が衰えてしまいます。
歩く時間も、近所の学校の登校時間や下校時間があることを知り、歩きやすい時間を選ぶようになります。
最初は外の景色なんて見る余裕もありませんが、空を見たり天気を気にするようになっていました。傘を持って歩くのも、雨の音が心地よく感じて楽しくなっていました。
毎日散歩するようになってから
毎日ちょっとだけでも外に出て歩くようになってから、数週間、数ヶ月経ち、この時点でもう完全な引きこもりから脱出しています。
「引きこもりがち」くらいになっていました。まだ外で行動できる範囲は限られていましたが、外に出られる自分になれていることで日に日に少しずつ知らず知らずのうちに自分に自信が持ててる自分にも気づけてました。
処方されていた薬も減らしていった
散歩に焦点を当てて書きましたが、こういった習慣を自分で作りながら心療内科で処方されていた薬を減らしていきました。
仮に引きこもり状態のまま減らしていってたらきっと完全な断薬まで至らなかったと思います。外に出て日光に浴びて、知らない人とすれ違ったり、外の空気に触れるってすごいことだなと、今でもたまに思います。
こちらも参考ください: 【副作用治った】3年飲み続けたリスパダール断薬に成功した方法
まとめ
もし、あなたが引きこもりを治したい、薬を止めたい、病気を治したいと思っているなら、もうその時点で回復に向かっている前兆と思います。
思うだけで何もしてないと思うかもしれませんが、よくなりたいと思わないと行動にはつながりません。だんだんと自然に行動しています。
ほんの少しの行動がきっかけで、いつのまにか良くなるかもしれません。自分を信じてあげてください。
こちらも合わせて参考ください: 【目的地もなく歩くだけ「散歩」の何が楽しいのか?散歩のやり方】