【禁煙】タバコを吸わないと6ヶ月で83,000円得する

「禁煙したい、タバコをやめたい」
「禁煙しても3日でまた吸っちゃう」

など、禁煙するのはなかなかむずかしいかもしれません。
「もうタバコは吸わないし自分には必要ない」と思っていても疲れたときや一息つきたいときにタバコを手に取る癖になってると、頭で「タバコを吸わない」と考えていてもタバコを手に取る「いつもの動作」は違ってしまうものです。

iQOSやベイプなどの電子タバコに変えつつ減煙や禁煙したり、ニコチンパッチやガムなど禁煙補助グッズや医療として禁煙外来にかかるなど、タバコをやめる方法もたくさんあります。

その動機も「タバコは健康に悪い」とか、「においや黄ばみが気になる」とか、思うこともたくさんあると思います。私も10数年間タバコを吸っていたのでよくわかります。

前に私が禁煙成功した心理学の観点からタバコをやめる方法を紹介しましたが、何を意識するとタバコをやめやすいか、「禁煙に成功するには、なにに価値をおくかで成功率が変わる」研究結果があったので紹介します。

最も禁煙成功率が高いのは「お金を意識する」こと

ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(New England Journal of Medicine)に掲載された調査結果では、無料の電子タバコや他の禁煙用製品を従業員にあげて、禁煙成功率を調査しました。

結果からいうと、「お金」を禁煙手段に含めると禁煙成功率が最も高くなったとのことです。

ガムやロゼンジ、ニコチンパッチなどの禁煙補助グッズを使って禁煙成功した人はわずか2.9%と実際には低かったようです。

また、電子タバコには禁煙を助ける効果があると言われますが、無料でフレーバーが選べる電子タバコを提供したところ禁煙成功率は4.8%まで上がったものの、禁煙補助グッズと大差なかったとのこと。



一方、もっとも禁煙率が高かったのは、タバコを吸わなかったら現金を報酬にするという方法でした。最初の月は100ドル(約1万円)、3か月で200ドル(約2万円)、6か月間タバコを吸わなかったら300ドル(約3万円)という形式で報酬を増やしたところ、9.5%が禁煙成功し、さらに6ヶ月禁煙できなかった場合は600ドル(約6万円)支払うという脅しをかけたら12.7%が禁煙成功したとのことです。

 

「電子タバコで禁煙成功する」とよく言われますが、そうでもないんですね。

また、タバコを買うお金を意識し、1ヶ月でどれくらいかかってるか、3ヶ月でいくらになるか、失ってるのはいくらか考えるともっとも禁煙成功することにつながります。

タバコを吸ってると6ヶ月で8万3000円損する

ちょっとダイレクトな言い回しになってますが、

単純に計算すると1箱460円のタバコを毎日一箱吸ったら1ヶ月で13,800円かかります

3ヶ月禁煙したら41,400円、6ヶ月で82,800円損することになります。

私は禁煙する前までiOQSを吸ってたんですが、あれはホルダーやバッテリーが壊れたり購入したり初期費用も電気代もかかります。すると1日1箱の計算よりかかってしまってるんじゃないでしょうか。

思えば私も1日半箱くらいから1日3本になり1日1本になり、吸わない日ができてそのまま3日たち1週間たち…、だんだんタバコを買いに行く出費がなくなった意識が大きくなったものでした。

今回の研究結果のように、禁煙してたら誰かから現金報酬をもらうってことまで繋がらなくても、タバコを吸わないと、そのぶんお金を得すると思うと禁煙成功できる確率はぐっと上がるのだと思います。

 

参考: Money a better motivator to stop smoking than free e-cigs or quit aids | Reuters