日によって体調が変わりやすい、よくわからないけど不調。原因不明の体調不良に悩まされてる。あなたもそんなことあるんじゃないでしょうか?
- 「なんだかダルい」
- 「熱はないけど身体が重い」
- 「風邪じゃないのに頭痛」
- 「頑張りたいけど朝起きられない」
- 「仕事休みたい」
など、私もよくありますが…、日によって体調の変化が激しくてダルくて身体が重い、頭痛もする。そんな日が多いと大変ですよね。
目次
なぜ体調不良になるか?
このブログでもよく「自律神経」について扱っていますが、じつは自律神経の影響が多くあります。
自律神経ってなんだ?と思われるかもしれませんが、簡単に言うと私たち人間の体で自分の意志とは関係なく動いてるのが自律神経です。
例えば、心臓は自分の意思とは関係なく動いてます。肺を使って呼吸するのも同様です。また体温の調節や食べ物を食べたとき消化器官が動くのも自分の意思とは関係なく動きます。
他にはホルモンの分泌などいろんな器官が自律神経によってコントロールされています。
逆に言うと自分の意思ではコントロールできない神経系でもあります。
自律神経は2つの神経系でできている
この「自律神経」は2つの神経系で構成されています。
一つは「交感神経」で、もう一つは「副交感神経」と呼ばれるものです。
専門用語でわかりにくい…。なんだか難しい話…と思われるかもしれませんが、
この「交感神経」と「副交感神経」2つの働きを知っていると自分の体調の理解も深まります。
また、原因不明の体調不良や不調はこれらが関係してるかもしれません。
交感神経は「アクティブ」に関わる
「交感神経」は私たち人間の活動のうち、集中や興奮、緊張、闘争などアクティブな時に活性化します。
大昔は、食料を得るためには狩りをし獣と戦っていました。命の危険が隣り合わせな状態で生活するのが日常です。
そのように闘争状態や危機を感じている状態では交感神経が優位になり血液循環が上がり活動量が高くなっていました。
現代ではそのような危険な生活のほうが珍しいですが、かわりに仕事などビジネスが狩りとも言えます。
例えば、気合を入れて仕事をするとき、大勢の前で重要なスピーチや発表をするとき、取引やトラブル回避の場面、運動するときなど、
ストレスを感じてるときや緊張するときは交感神経が優位になります。
活動的になるとき、いわば「アクセル」となるのが「交感神経」です。
こちらも参考ください: 『【即効性】すぐできるイライラや不安、情緒不安定の解消方法3つ』
副交感神経は「リラックス」に関わる
対称的に「副交感神経」は、休息や睡眠などリラックスにつながります。
狩りをしていた大昔でも、戦ってきたら休息が必要です。食料を得るため、住処で家族を守るために危険な動物と戦ったら心身を癒やすためにぐっすり眠ったり食事をします。そのようにリラックスしてるときや寝てるときには副交感神経が優位になり、心身を回復させます。
現代でも、仕事から帰ってきてソファやベッドに横になってるとき、食事中や食後にくつろいでるとき、お風呂にはいってるとき、布団にはいって寝てるときなど、
心身ともに静かで穏やかな鎮静状態は副交感神経が優位になります。
「アクセル」としての交感神経とは逆に、「ブレーキ」となるのが「副交感神経」です。
寝付きにくい時は副交感神経を刺激してあげるのがポイントです。
こちらも合わせてご覧ください: 【これが夜眠れない原因!すぐできる睡眠の質を上げる方法5つ】
自律神経が乱れるとどうなるか?
この自律神経の動きが乱れてしまうとどうなるでしょう。
心臓や肺、消化器官や体温をコントロールしてると聞いたあとだとヤバそうな印象ですよね。
活動し疲れたら休息が必要です。オンになったらオフ、「アクセル」には「ブレーキ」が必要なように「交感神経」と「副交感神経」はバランスが必要です。
自律神経のバランスが崩れて体調が悪くなり、それが続くと様々な体調不良が現れてきます。
「自律神経失調症」って聞いたことがあるんじゃないでしょうか?
自律神経失調症になるとどんな症状がでるか?
交感神経と副交感神経のバランスが崩れたままでいると「自律神経失調症」という状態になってしまいます。そうなると心身共に様々な不調が現れます。
例えば、疲労感、だるい、やる気がでない、集中できない、焦りを感じる(焦燥感)、頭痛、動悸や不安、イライラ、落ち込み、うつ状態、
感情の起伏が激しく情緒不安定、不眠や便秘、下痢、耳鳴り、手や足がしびれる、
口が渇く(口渇)、頻尿や残尿感など、他にも様々な症状が出ます。
また、これらは身体的に原因が見つからないのに症状がでることが多くあります。
例えば、心拍数や心電図は正常なのに動悸を感じ心臓が痛いなど(私がなってしまいました…)。
これらの症状が続くと二次的な病気に注意する必要があります。
例えば口が渇く状態が続いたら口内に雑菌が増え「虫歯」のリスクが高くなってしまいます。
イライラし続けたら人間関係が悪化してしまい、日常生活に支障がでてしまうでしょう。
耳鳴りが止まらずに集中力低下、さらなる精神状態の悪化をまねいてしまうかもしれません。
自律神経を整えるためにどうしたらいいか?
すごくアクティブな状態が続くと、
「私はいくらでもがんばれる」
「どんどんアイディアが湧くしなんでもできる」
と思うこともあると思いますが、このままでは交感神経が優位になりすぎてしまいます。
または、ダルくてごろごろしてると、
「ずっと寝てたい」
「だるいし寝てればいいや」
という状態になり、これが続いてしまうと「休む」だけで副交感神経ばかり優位になってしまいます。
もちろん個人差がありますが、交感神経と副交感神経のバランスを保つことが重要です。アクティブになりすぎもリラックスしすぎも長期的にみて心身の悪化をまねいてしまいます。
仕事や運動、勉強などがんばったらよく休む。(ブレーキかける)
休みすぎてたら少しだけやってみる。(アクセルをふむ)
特に夢中になってるときは疲れが気づきにくいものです。
「やるとき」と「やらないとき」をしっかり作ることが重要です。
やりすぎたら「休む」、よく休んだら「やる」ように意識してみてください。
こちらも合わせてご覧ください: 「副交感神経を優位にする呼吸法」【寝る前】布団で寝ながら3分瞑想が最高に精神安定する、2年目