よく眠ると健康でいられるってよく聞きますよね。逆に言うと、よく眠らないと不健康になるということで、
実際に睡眠時間が6時間以下の人は、そうでない人と比べて心臓病や脳卒中、そしてアルツハイマー型の認知症など病気になる確率がおよそ200%も高いデータがあります。
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睡眠時間を長くしても眠りが浅いと意味がない
そうなると睡眠時間を伸ばせばいいように思いますが、そういうわけでもありません。
長時間ベッドにいても眠りが浅かったら脳が休まらないのです。
眠りが浅く睡眠不足が慢性的に続くと、脳が萎縮し学習機能に影響がでることも近年研究でわかっています。
睡眠不足で脳が萎縮したら元に戻らない
よく「睡眠負債の解消」と言われますが、長期的に睡眠不足が続き疲れてしまった後でも、その後ゆっくり休めば回復するように思うんじゃないでしょうか?
一般的にも「週末にゆっくり休んでるから大丈夫」と言う人もいますが、睡眠不足によって脳が萎縮し認知機能が損なわれてしまった場合、例えば3日ほどよく眠ったとしても、その脳の損傷は長く残る可能性があると研究で判明しています。
そもそもなぜ睡眠が必要か?
寝なくてもいいんだったらそれでいいかもしれませんが、なぜ睡眠が必要かというと、寝てる間に「脳内の大掃除」が行われてるからです。
脳の疲労物質が溜まっていくとどうなるか?
私たち人間の脳には、疲労物質であるアミロイドβタンパク質というものが溜まっていきます。これが変形していくことが原因でアルツハイマー病や認知症になってしまうというのが現代わかりつつあります。
脳を萎縮させる疲労物質
このアミロイドβタンパク質などの疲労物質を溜めないようにしたらいいのですが、実は、その方法があらかじめ脳には備わっています。
脳は寝ている間に脳脊髄液(のうせきずいえき)という液体が多く流れます。これはいわばデトックス効果のあるもので、アミロイドβタンパク質などの疲労物質を洗い流してくれるのです。
認知症の患者は脳の疲労物質がいっぱいだった
認知症の患者さんの脳を調べると、アミロイドβタンパク質がたんまりと溜まっていたという特徴があります。
これらの疲労物質が脳の神経細胞を破壊し、記憶や学習能力に影響するほど脳全体を萎縮してしまいます。
脳を最高な状態にするにはいい睡眠が必要
つまり、脳を最高の状態にしておくには、よく眠り脳内のゴミを掃除しておくことが重要といえます。
このところ、睡眠の質を上げる簡単な方法として「悩み事を書き出してから布団に入る」ことや「なぜ布団でスマホを見ると眠れなくなるか」などを紹介しましたが、よい睡眠が快適な一日を作ります。逆を言うと睡眠不足は不快な一日を作ります。
これらの睡眠の質をあげる方法はどれも簡単で身近にできるものです。さらに睡眠の質をあげて、より脳力を上げると勉強や仕事はもちろん、将来の安心にも繋がります。
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