足や口のにおいって気になりますよね。自分では臭くないつもりでも周りはどうだろうと気になるし、臭いが病気のサインということもあります。
- 「足が臭い人」
- 「口が臭い人」
どっちが心筋梗塞や脳卒中になる危険があるかというと、今回の話では足の臭いはあまり関係なく、口臭が病気のサインです。
目次
口臭が原因で脳卒中や心筋梗塞になることも
「たかが口臭」と思っていると危険です。
口臭は歯周病菌が増殖している証拠です。これが原因で慢性炎症を引き起こすこともあり、放置すると脳卒中や心筋梗塞につながってしまう可能性もあります。
心筋梗塞の原因として知られているのは喫煙や肥満、高血圧、糖尿病などですが、口臭の元になる歯周病菌をそのままにしておくと、慢性炎症を引き起こし肥満や糖尿病へと発展してしまうこともあります。
歯周病が原因で糖尿病になることも
以前にも紹介しましたが、歯周病菌が原因でインスリンの機能が低下してしまう状態(インスリン抵抗性)になる可能性があります。
インスリンとは血糖値を下げてくれるホルモンで、すい臓で作られます。インスリンが正しく分泌されないと体内の糖分が分解されなくなってしまいます。つまり、糖尿病になってしまうという危険があります。
また、歯周病から出る毒素が原因で血糖値を上昇させてしまい、肥満やメタボへとつながってしまう危険も指摘されています。
こちらで詳しく紹介しています: 『【問題】朝の歯磨き「起きてすぐ」「朝食後」どっちが正解?』
歯周病菌が原因で血管が詰まりやすくなる
歯周病菌が血管内に入ると、血小板は血栓を作ります。
どういう状態かと言うと、怪我したり血が出たら自然とそのうち血が固まって止まりますよね。これは血栓が作られて止血されるのですが、歯周病菌が血管に入り込むと同じことが血管内で起こってしまいます。
つまり血管が詰まりやすくなってしまうのです。
心筋梗塞になることもある
歯周病菌を長い期間放置すると、このように詰まった血管が増えていきます。
増えた血小板は全身の血管を巡って最終的には心臓にたどり着きます。このときに炎症が起きてしまうと心筋梗塞になってしまうというわけです。
血管の詰まりで脳卒中や脳梗塞を引き起こす
さらに、歯周病菌によって慢性炎症になるリスクがあります。
慢性炎症が原因で脳内の血管を傷つけてしまうと、同じことが脳内でも起こってしまいます。脳内の血管で血栓が作られやすくなり、血管が詰まると脳卒中や脳梗塞を引き起こします。
どうやって対策すればいいか?
口が臭いってだけでもコンプレックスになるし嫌ですが、放置すると脳卒中や心筋梗塞になると知ると口の中のケアがどれだけ重要かがわかります。
口臭の予防はもちろんなのですが、定期的に歯医者さんに行って口腔をキレイにしておくことが大切です。
私も以前に虫歯になってしまい、それから歯医者さんに定期的に通っています。めんどくさいですが、何年も後になってから後悔しても仕方ないし、3ヶ月や半年に一回歯医者さんにいくだけで済むなら楽なものと思っています。
上でも紹介しましたが、朝起きたらまず歯磨きすると歯周病菌を減らし、口臭予防にもなります。
こちらも合わせてご覧ください: 【問題】朝の歯磨き「起きてすぐ」「朝食後」どっちが正解?
参考: