瞑想やマインドフルネスについて調べると、
「瞑想すると脳や健康にいい」
とよく聞くと思います。
やり方を調べると「呼吸に集中する」や「心を無にする」というのが一般的ですが、いきなり「呼吸に集中する」と言われてもわかりにくいんじゃないでしょうか?
呼吸に集中するといっても他のことをやっていたり周りに人がいたりと、結局のところ、「瞑想ってなんだか難しそう」と思ってしまうやり方では、いざやるまでハードルがあがって続けにくくなってしまいます。
また、瞑想は一回だけ、例えば10分やると急に効果がでるものじゃなく、毎日続けることで少しずつ脳の前頭葉などが鍛えられメンタルが強くなり集中力や記憶力が上がり実感できるものです。習慣化の仕方が間違えてるといわゆる三日坊主で終わってしまうでしょう。
「瞑想するといっても仕事や家事で忙しくてなかなか集中できない。」
あなたも「ただじっと座って瞑想する」ことが難しいと感じるんじゃないでしょうか?私たち現代人は皆そうだと思います。
じっと瞑想するだけじゃなく、普段の生活しながら同時に瞑想するやり方だと無理なくできておすすめです。
じっと椅子に座って「無」にならなくてもよい、ランチしながらできる簡単な瞑想法を紹介します。
目次
ランチしながらできる食事瞑想
これはお昼を食べながらやる瞑想法で、やり方とっても簡単です。
(1) 生まれて初めて食べると思う
例えば、フランスパンを食べながら食事瞑想するとします。そしたら、フランスパンを見た瞬間から「生まれて初めてフランスパンを見た」かのようにじっと見てみます。
(フランスパンを普段食べないならご飯や目玉焼きなどでイメージしてください)
ふっくらしてるけど硬そうで、なにやらいい匂いがする。小麦粉や塩が焼けた匂い。こんがり焼けたいい色をしているのを感じます。
(2) 初めて食べる味や食感を感じる
フランスパンを口へ運ぶには、小さくちぎって指で持ちますね(めんどくさくて箸で食べるかもしれませんが…笑)。そのときの指や肩の筋肉の動きはどうなってるでしょうか?
何かを口に運ぶには手を使います。手を使うには筋肉を使い、関節を曲げます。自分の身体がどう動いてるかというと、当たり前のことですが私たちはいつも忘れてしまっていることです。
フランスパンをちぎって口に入れると、小麦粉の風味が口から通って鼻に伝わります。ざくざくとした食感、口いっぱいにいろがるのを感じます。
パンを口に含むと口の水分が吸収されて喉が渇いてくる感覚にも注意します。
(3)「毎日見てるし味もわかってて飽きてる」ことに気づく
そんなこと言っても毎日のように食べてるフランスパンを今更初めてのように思うって、なかなか難しいかもしれません。
なので、食べてる最中に明日の予定や過去の出来事を思い出して「今ここ」をすぐ忘れてしまうんじゃないでしょうか?
その気付きこそが瞑想です。最初はただ気づくだけで十分です。
「あっ、今フランスパンを食べてるのに明日のこと考えてた」
まずはそこに気づいてください。
「目の前の食事にさえ集中できてない」自分に気付いてみてください。驚くこともあると思います。私もぜんぜん目の前のご飯に集中できませんが…。
食事瞑想をすると食欲が抑えられる
瞑想を続けていると体脂肪率が下がり痩せ型になるということがわかっています。その瞑想を食事しながらやるこの方法では、更に健康的な体脂肪率が維持できる見込みがあります。
ご飯をゆっくり食べると消化に良いどころか自律神経のバランスも整えられます。ただ単に毎日のご飯時に食事瞑想を取り入れるだけでメンタル改善どころかダイエットにもなるというなら、やってみて損はありません。
いきなり「呼吸に注意」「心を無に」しなくてもいい
「呼吸に集中する」
「心を無にする」
など難しそうなことはおいといて、いつも食べてるものを初めて食べるように思い、味や指、腕の感覚に集中してみる。
普段の生活しながらできる食事瞑想なら、わざわざ静かに椅子に座ってじっとしなくてもでき、習慣化しやすくなります。
毎朝、「パンを食べるときだけ」でもいいし、「夕食時にご飯を食べるときだけ」でも十分です。
飽きてること、当たり前ことだからこそ、あらためて食べる感覚を思い出してみると「今何をしてるか」に気づけると思います。