「瞑想すると脳にいい」
「瞑想で集中力や記憶力が上がる」
など瞑想の効果を聞くと思います。
もちろんストレス軽減など多くの効果がありますが、米イェール大学医学部の精神神経科をはじめ、多くの脳科学分野や最先端科学で研究されている今はっきりしていることは、瞑想によって「脳を休める」効果があるのが大きな理由の一つです。
なんで「何もしないで一日ぼーっと」してても余計に疲れちゃう?
「何もしないで一日ぼーっとしてたら余計疲れた」
なんてことあるんじゃないでしょうか?
これは何もしないでも脳が勝手に動き続けるからです。
車のエンジンをかけたら、走っていなくてもアイドリング状態になり燃料が消費されるのと同じで、私たち人間の脳は、内側前頭前野や後帯状皮質で構成されるデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼ばれる脳内ネットワークが動き続けるため、勝手に疲れていってしまうのです。
これを休める方法として最近では瞑想の効果が認められています。
さらに脳は「自動操縦モード」でますます疲れちゃう
普段、ご飯を食べたり歯を磨いたり、歩いたり仕事をしたり…。もはや当たり前で慣れているため何も考えなくてもできることって多いと思います。
例えば、ご飯を食べる時に
「次は箸を持って、茶碗のご飯を掴んで、口に入れて…」
と意識しないでも食べられるし、歩く時に
「次は右足を地面からあげて、少し前に出して、地面におろして、次は左足をあげて…」
と意識しないでも歩けると思います。
これは飛行機が自動的に動くオートパイロットのように、自分の身体も意識的に考えることなく自動的に動いてしまってる状態です。
さらには歩きながら別のことを考えたり、ご飯を食べてる時に明日の予定や過去のことを考えていることって多いんじゃないでしょうか?
「今」ご飯を食べてるのに意識は「未来」に行ってしまってる。
私たちの脳は、意識が「今ここ」にない状態は雑念が増えてしまい考え事が増えてしまいます。
普段の生活で自動操縦モードに気づき意識すると、脳の疲労が減り雑念をコントロールしやすくなります。
この、「今ここに気付く方法」がマインドフルネス瞑想法でもあります。
本当の意味で脳を休められるのが瞑想
「ぼーっと過ごしていても休めない」「逆に疲れる」といったことが瞑想によって低減し、本当の意味で脳を休められるようになります。脳を休められるので、人間関係や仕事などストレスによって嫌な思考がぐるぐる回っている状態から脱することにもつながります。
ストレスが低減するので本来自分が持っている集中力を発揮できるようになり、仕事や勉強の能力が向上するといい結果が出せるようになるため、自己否定や自己嫌悪が減って自分に自身が持てるようになり、寝付きや睡眠の質があがってきます。
いい能力を出すには「休む」ことが大事なんですね。私も仕事や人間関係で疲れちゃってるときほど、さらに無理しようとしてひどい状態になってしまうことが多かったんですが、やっと最近少しでも休むことを優先できるようになってきました。